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珈琲焙煎日記 エチオピア モカ・ハラー ロング

エチオピア モカ・ハラー ロング 100グラム シティーロースト辺り

エチオピアの東部、ソマリア寄りの古都ハラール周辺で取れる豆をハラーと呼んでるらしい。その辺り一帯は海抜2000mぐらいになりコーヒー栽培の適地となる。この都市は城塞都市で、中には数十ものモスクがあり、イスラム第四の聖地と呼ばれたとか(数え方は色々あるらしいが。メッカ、メディナ、エルサレムは確定)。世界遺産になっている。あのフランスの詩人ランボーが21歳で詩作を止めて商人になって移り住んだところで、住居は記念館になっているという。

エチオピアと言えば、最近ではスポーツの陸上で名前を聞くぐらいだが、かつては古代から続く王朝で有名で、さらにその最後の皇帝ハイレセラシエと、それを倒し殺害した軍事評議会議長メンギスツの名前を良く聞いたものだった。彼は75年に全権を掌握し、数十万とも言われる虐殺を行うが、91年に反乱軍が首都アジスアベベに突入、政権は倒される。メンギスツはジンバブエに亡命し、今でも生きているらしい。

74,5年頃と言えば、カンボジアでポルポト率いるクメールルージュも政権を取り、国民の3分の1とも言われる大虐殺を行っている。教師など知識階級、中産階級以上を殺せば、原始共産制的な幸せな社会が来るとでも思ったのか。中国では四人組を中心として文革が国中を吹き荒れ、3千万とも呼ばれる被害者が出ていた(四人組は76年に失脚し収束に向かう)。日本では、連合赤軍の凄惨な事件があったにも拘わらず、まだ左翼過激派は健在で、大地の牙グループによって三菱重工爆破事件などが起きていた(74年8月)。死者8人、重軽傷者300人を超すという大惨事。成田闘争も続いており警官や空港関係者を残酷な手段で殺したり傷つけたりしていた。ヨーロッパでは、72年にミュンヘン五輪でパレスチナの「黒い9月」がイスラエル選手団の宿舎に侵入し、犯人側も含め20人近くが死亡。イタリアでは「赤い旅団」が誘拐殺害を繰り返していた。

なんという時代だったのか。どんな大義や理想があるにせよ、犠牲になり一生を棒にふるのは一般人なのだが。オウムの犠牲者同様。社会システムを変革するには膨大なエネルギーとそれなりの必然性が必要で、あのカリスマ毛沢東が起こした文革でさえ雲散霧消してしまった。破壊と殺戮だけは徹底的に実行されたが。

そもそも既存の社会システム自体が、それまでの人類の知恵の結果なのだから、多少の欠点があったとしてもそう簡単に変えられるはずも無い。欠点自体がシステムに不可分に付属するものであるだろう。新たなシステムが欠点のない完全体であるという保証は全くない、というより、今までの例を見る限り、不具合のかたまりだ(笑)。DNAによる体の構成で、突然変異による遺伝子の異常は致命的欠陥をもたらすことの方が多いのと同様、何かしら変えたら全体が影響を受ける。やってる連中は既存のものを破壊しさえすれば、立派なものが自然に出来上がるとでも思ってるらしいが、大概の場合、はるかに悲惨な結果になる。先の民主政権も同様で、ほっといても世の中ちゃんと動くと思ってたフシがある。悪いのは自民が不要なことをするからだとでも思ってたみたいだが。

文革後の中国を見る限り、一旦社会構造が破壊されたら、道徳でさえ消え失せ、万人が万人に対して争っているような野獣社会が出来上がるようだ。道徳も社会にあったものが出来るのに長い年月を要するのだろう。50年代、60年代に中国、北朝鮮に行き、「労働者の顔は輝いていた」とか、「モラルの高さは日本など比較にならない」なんて言ってた連中がいたが、今何を思うやら。

今後は将来に向けて、イデオロギーに捕らわれた人々(共産主義だけじゃなく、九条教やら、異文化共生やら、脱原発やら、フェミニズムやら)にどう対応するのか、考えなくてはならないのではないか。何しろ、自分たちは絶対の正義の側にいると思いこんでるんだから始末に終えない。というより、他人にケチの付けられないような正義の側に立ちたい、という衝動に支配されてるのだろうと思うが。その際選んだイデオロギーは偶然手近にあったものかも。ある種の心理的コンプレックスの産物ではなかろうか。日本人てのは、元々現実主義的、実利主義的で、あまり理念にとらわれる事のない民族だったと思うし、それでいいと思うのだが、近年は、理念に浸る事が立派だと思う傾向があるようだ。人間が一時的に信じてる理念など、この地球や宇宙の歴史の中では何ほどの価値もない。


ま、そういう事は別にして(笑)、焼いて飲んでみた。モカ臭はあまりなく、花のような、上品とも言えるような甘い感じの香り(なんと表現していいのか分からない)。酸味、甘味、それにコクもあり、同じエチオピアでも、南部のシダモ地域のイルガチョフとはかなり違う。むしろ、マラウイのゲイシャ種チャニアに似た香りと味わい。それよりは甘味酸味香り共に強いが。ちなみにゲイシャ種の原産地 Gesha はシダモ地域に近く、そのさらに西。ハラールの反対側になる。

この豆はブレンドにはし辛そうだし、かと言ってストレートでも弱い気がする。悪くはないが。いつもエチオピアモカには評価が辛くなってしまう(笑)。イエメンモカがあれば良いからね。

irga-n-DSC01568.jpg irga-r-DSC01569.jpg 












ここで一句

花の香に 往事をしのぶ すべもなし


(追記)数日経つと、モカ臭が強めに出てきた。
 
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