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BABYMETAL再考(5)・・・ファン層についてちょっと考えた

目次(長くなったので、いくつかのページに分割しました)

BABYMETAL再考(1)※ メタル音楽について、※ 日本文化における女性性、幼児性について
BABYMETAL再考(2)※ ボカロとの関連性
BABYMETAL再考(3)※ 振り付けに付いての雑感
BABYMETAL再考(4)※ 英語はダメゼッタイ



聞いたところによると、加山雄三とか野口五郎なんてかつてのロック系音楽のスターがBABYMETALのファンでコンサートにも行っているらしい。亡くなったかまやつひろしさんもそうだったとか。なぜか男性中高年にファンが多い。私もだが(笑)。若年層がやや弱い感じがする。いることはいるようだが、10代20代が少ない印象。

ところが欧米だと様相が違う。幼児からかなりの年配者にいたるまで万遍なくいるようだ。幼児は、コンサートで肩車されて大喜びして聞いているのとか、リアクション動画で楽しそうにしてるのとかよく見る。日本だとその辺りはあまりいないのかなあ。また一方でアメリカ人のおばあさんで、ウッドストックでジミヘンやジャニスジョプリンを聞いてた人がBABYMETALの追っかけをやってるとか。ただ、十代っぽいのはやはりいないかな。
世代や性別での差が国内外で多少ある印象。

次に地域差を見ると、以前、「SU-METALの音声周波数分析」が英語掲示板のredditで紹介された時、reddit経由でこのブログに来た人を調べた事があるが(→ ページ)、その結果は以下の通り(日本人はreddit経由はあまりいないとは思うが。多くはまとめサイトからのようだった)

>(2月の)11日(土)~17日(金)の1週間で、この音声分析のページを訪れた人は、合計735、日本552、外国183
>米50、独16、英15、豪7,蘭7,香港6,フィリピン6,シンガポール5
>以下、
>カナダ、インドネシア、マレーシア、スウェーデンが、各4
>ブラジル、チリ、中国、スペイン、フランス、ハンガリー、ノルウエー、ロシア、台湾、ベトナムが各3
>
>以下、欧州、中南米、アジアなど。やはり、アラブなどの中近東のイスラム諸国やアフリカはゼロ。


欧米と東南アジアが多く、その他中南米、東欧など。ま、このデータが全体の傾向を反映しているとは必ずしも言えないわけだけど、参考にはなるだろう。なかでも気になるのがアフリカがないこと。まあ、音楽以外の要素も関係しているだろうし、確定的な事は言えない。そもそもredditが知られてないとか、宗教的または政治的な理由で接続できない、あるいはベビメタのようなものは見てはいけないなど。ただそれにしてもゼロなのが興味を引く。都市部なら欧米と同じレベルの生活をしていそうだけど。ネットについては砂漠にいるISISも使ってるし、アフリカにもあるんじゃないかとは思うが(笑)。

ただまあ、正直いってアフリカ人には合わないとは思う(笑)。何故だか知らないが受けてる状況が想像できない。人種の違いを強調するのは、ポリティカルコレクトネスに反するのかもしれないが(笑)、その要素があるように思う。アメリカのコンサートでも黒人が少ないように感じる。いないわけじゃないが。あのトマト男は黒人だったかな。音楽を受け取るポイントが違うのだろう。黒人はリズムに乗る傾向が強いらしいし。ベビメタのは速すぎてのれないだろう。

まとめると、
A.日本だと中高年男性に人気がある
B..欧米の白人には幅ひろく受けてる
C.アフリカ系には受けない
D.東南アジア、中南米にはそれなりに歓迎されている。


これで何が言えるのか。
途中説明を省いて結論を書くと、SU-METALの高音に当てられてる、という事ではないだろうか。

まず日本の中高年の世代の洋楽好きは、ツェッペリンやディープ・パープル、ブラック・サバスなどのハイトーンの歌手を聞いてきたのは間違いないだろう。昔のロックは高い声で突き刺すように歌うのが主流だった。勿論そうでない歌い方もあったが、何と言ってもトップにいたのはそういう歌手だった。久しぶりにそういった歌手が現れたのだ。近年の、口先で「オシャレに」軽く歌う歌手なんか、とてもじゃないが好きにはなれなかった。

そしてそういった高域での歌唱は欧州においては昔からあり人気のあるものだった。かつては、カストラートと言って、男の子を子供の頃に去勢して高域で歌えるように育てた。残酷な話ではあるが。おそらくは白人の感性として高音に惹かれる部分があるのだろう。だからあえてしたのだろう。女声でもコロラトゥーラ・ソプラノと言って、高音域でピンポン玉のように声を跳ねさせたり転がしたりして歌うのがあった(モーツァルト「魔笛」の夜の女王など)。あれはちょっと日本にはないタイプの歌い方だ。しかし、そういった高音域を好む文化が根強くあるから、白人全般に受け入れられたのだろう。あるいは人種的な器質の問題なのかもしれない。日本でも民謡ではあるのだが、明治以降そういった伝統は主流から外れた。しかし、根本的な感性としてはあるのだろうと思う。

redditに豪州から来たファンが書いてたが(→ reddit)、その人は豪州から2000ドルの費用をかけ19時間のフライトでLAのコンサートに行ったそうだ。そしてFDTDのハイトーンを聞いて、

>Then Su hit her high note at the first chorus... The world could have ended right there and I wouldn't have cared. So beautiful, so powerful, so perfect.
>そしてすーが第一コーラスで高音を出した。世界がそこで終わっても良かった、私は気にしなかっただろう。とても美しく、力強く、そして完璧だった。


前半に出てくる、E(1:33辺り)、D♭そして直ぐにEの部分(1:55以降)、全部十分に伸ばしている。後半3:35、そして、3:50からはD音をかなり長く伸ばしてる。

その前の部分、
>So when the music started here, it was one of those out-of-body experiences where the world melted away, the crush in the pit disappeared, and I felt like I was cocooned in sound.
>そして音楽が始まると、世界が消え去ってしまうあの体外離脱体験のようだった。一階席の客は見えなくなり、私は音の中で繭に包まれているように感じた

ちょっと心配(笑)。まあ、ちょっと大げさだろうとは思うが、あの声には確かに驚くべきものがある。ま、私は驚きを通り越して笑ったが。なんなんだこの声はとか思いながら。
東京ドームのテイルズでは、Eを出したあと、その後のDで裏声になり再度のEではオクターブ落としていた。今回はどれも実声でしっかり伸ばしてるからね。なんだか唖然。

これを書いた人は多分白人だろうと思うが、やはり高域の声への感受性があるのだろうと思う。オペラで、ヒロインの役を、全然似つかわしくない体の大きなソプラノが演じる事があるが(笑)、声が大事なんだろう。

一方黒人の伝統音楽で高域が使われてるかどうかはしらない。アフリカ人も人種や民族がかなりの数あるらしいから、中にはあるのかもしれないが、聞いたことはない。彼らの音楽の特徴はリズムにあるようで、旋律や和声はあまり重視されていないようにも見える。詳しい事は知らないが。アメリカで生まれた黒人音楽であるブルースやヒップホップでは高域は通常使われてないと思う。むしろ低い声で歌うことが多いようだ。ゴスペルはある程度は高域も使ってるようだが、普通レベルだろう。

中国から東南アジアにかけては、高域への好みは一定程度あるように思う。京劇での女形とかはかなりの高さで、カウンターテナーレベルで歌っているような。ある程度は受け入れる余地があるのだろう。

BABYMETALが欧米である程度受け、いきなりフェスに出てもブーイングを受けたりしないのは、SU-METALの声が武器になっているのかもしれない。勿論、三人が可愛いとか(笑)、振り付けが面白いとか、神バンドが上手いとかもあるだろうけど、それらは決定的な力は持ってないと思う。取り立てて素晴らしいものではない。ソニスフィアの最後、イジメダメで、DからD♭に降りたところで、会場が一斉に手を上げて湧くのをみてもそんな気がする。


このオフィシャルビデオ。少し修正されてるが、はじめての人はこちらがいいかも。

この時スーは16歳、二人は中学生だからね。信じられん。

続く



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