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Su-metalの音声周波数分析(2)・・・もう少し詳しく

BABYMETALのボーカル、Su-metalの音声を、以前ソフトを使って分析して他の歌手などと比べた。→ ページ
結果は赤ん坊の声に似てるという事になって、それがある程度受けて、外国のサイトにまで紹介されてしまった。半分冗談で書いたのだが、その結論が一人歩き状態になって、若干の責任を感じている(笑)。それで、もう少し詳しく、数値なども入れてやってみた。

まず、Su-metalの声が、クラシックの歌手の声の出し方とは違う、ということは断定してもいいだろう。演歌歌手のかなりとも違う。似ているのは、民謡系の歌手、特に夏川りみ、そして最も似てるのは赤ん坊の声であった。どれも整数倍音の特徴が強く出ていた。しかし似ているというのは主観であるので何か数値的な裏付けも必要だろう。で極簡単な処理ではあるがやってみた。

まず、Su-metal、夏川りみ、赤ん坊の3者にしぼって、それぞれデータを増やした。
そして、それぞれの、低域(0-4000Hz)と高域(1万ー1万4千Hz)について、ピークの値の平均と、谷の部分の平均をとってその落差を出した。で、高域の落差が低域の落差に比べてどの程度小さいかを見てみた。平均値については、目分量で取っていて、数値計算ではない。細かな起伏をどう計算するかとかが煩わしいのと、波形はかなり変わるので、細かな数値には意味はないと思うので。平均のとり方が妥当かどうかはグラフを見て判断してほしい。データはなるべく波形がはっきりしているところを選んでいる。これについては特に意図的な選び方はしていない。

A.まず、Su-metal。

A-1akatsukiのアカペラ演奏の18秒辺り、音はD♭
heisu-2.jpg
(以下、マイナスの符号とdb単位省略)
低域のピーク値20、谷58 落差38
高域のピーク値52、谷80 落差28
某画像処理ソフトを使ったのだが直線のコマンドが分からず、鉛筆機能で手書き(笑)。無いはずはないんだが。

A-2、上記の2分39秒辺り、音はB
heisuu5.jpg
低域のピーク値、30、谷58、落差28
高域のピーク値60、谷80、落差20

A-3、上記の26秒辺り、音はF#
heisu6.jpg
低域のピーク値32、谷58、落差26
高域のピーク値60,谷80、落差20

以上低域の落差の平均は約31、高域の落差の平均は約23、約74%に減少

B.次に夏川りみアカベラでの歌唱「花」

B-1、1分04秒辺り、音は上のD
heinatukawa.jpg
低域てのピーク値は32,谷は74、落差は42
高域でのピーク値は72、谷は88,落差は16

B-2、31秒辺り、音はA
heirimi2.jpg
低域でのピーク値は38,谷は60,落差は22
高域でのピーク値は68,谷は78,落差は10

Bー3、51秒辺り、音は低い方のF#
heirimi4.jpg
低域でのピーク値は38,谷は60、落差は22,
高域でのピーク値は64、谷は78、落差は14

以上、夏川りみについて、低域での落差の平均は25、高域での落差の平均は13、約52%に減少

C.次に赤ん坊の声をいくつか探して調べてみた

C-1こちらの映像の19秒辺り(生後4ヶ月)。
heiakachan.jpg
低域のピーク値30,谷は64、落差は34,
高域のピーク値58、谷は76、落差は18

C-2こちらの11秒辺り(生後1ヶ月)heiichika.jpg
低域のピーク値26,谷は55、落差29
高域のピーク値44、谷は64、落差20

C-3こちらの20秒辺り(生後2年余り)
hei2nen.jpg
低域のピーク値24、谷は58。落差34
高域のピーク値62、谷は78、落差16

以上、赤ん坊の低域の落差の平均は約27、高域の落差の平均は18,67%に減少。、

以上まとめると、ピーク値と谷との落差が、低域に比べて高域は、、
Su-metalは、74%に減少し
夏川りみは、52%
赤ん坊は、67%に減少する


要するに、Su-metalは高域においても、整数倍音の特徴をよく維持して、ピーク値と谷との落差が大きいという事になる。またその値は赤ん坊の値に近い。

以下、各種補足、あるいはいいわけ(笑)。

☆ ソースがが限られてる事
スーメタルの歌唱時の声を伴奏抜きで聞けるのは多分上記一つしかない。BABYMETALのリハーサル時の声を録音したものはあるが、壁を通しているので、高域の減衰が激しい。スタジオで軽く歌ったものは、まともに発声していない。もう一つ、最初のCD版のメギツネも声だけを取り出すことは可能かもしれないが、どちらも録音が15歳頃?なので限られた時期の声である。年齢が声質に影響している可能性はある。しかし、前のページでみたように、20歳以上でも綺麗な整数倍音の民謡歌手がいるので、年齢だけで決まるわけではないだろう。今の声も聞いてる限りは前と変わりなく聞こえる。むしろもっと良くなってる可能性もある。

☆ 夏川りみについて
別にファンというわけではないが、声が綺麗な歌手だとは思っていた。ウィキペディアで「夏川の歌声には人を癒す力があると讃えられる」と書いてあるが、その点ではSu-metalと共通性があるのだろう。上の歌唱は2006年なので、33歳時で、15歳頃のSu-metalと比較するのは可哀想ではあるが。しかし、かなり綺麗に整数倍音になっている。ただ、実はこの人の歌は音程がかなり動く。沖縄ではそういう歌い方をするものなのかもしれないが。発声も不安定で乱れていることもある。女性的な歌い方なのかもしれないが。上のB-1のグラフは例外的に綺麗なもの。

☆ グラフのとり方
これはわずかに場所が変わっただけでもかなり変動するので、確定的なものではない。しかし、例えば、森進一がSu-metalのような発声をすることは、どう転んでもないだろう。ある程度は一定の幅に収まってる。

☆ MP3という録音再生の規格について
これはこの形でも販売されてもいるわけで、使って問題はないだろう。化学の実験じゃないし、人間の聴力レベルで違いが判断できればよい。かつてのカセットや映画の音声トラックなどよりはるかに質は良いわけだし。一部の規格で16000Hz以上をカットするものがあるようだが、その辺りはなくても問題ない。

☆ 録音機材や環境など
これは影響がないとは当然いえないわけだけど、どうも色んなものを見てると、最近の録音機材は何を使っても問題ないかなあ、という感じもする。スマフォの録音でもスーの声はそれなりに聞こえる。赤ん坊などの録音も上までちゃんと入ってる。ただ、ホールなどの特性は関係あるだろう。以前出してた夏川りみのは、それの影響を受けていたようだ。


☆ 参考
ブルガリア少年少女合唱団のソリストの声を同じソフトにかけてみたのがあるので、参考までに。→ ページ

そこから二人のソリストを引用。共に十代のようだが。
こちらは頭声発声か。ビブラート付き。こちらの0:59辺り
tosei.jpg
基音部分が強い。ただし、取る場所によって不安定ではあるが。

もう一人の子のがブルガリア風か。こちらの、1:06辺り
bul-native.jpg
強い波型で、民謡歌手やSU-METALの発声に近い。


☆ D.ブルガリアンボイスでもやってみた。
ブルガリアンボイスを聞いてるうちに、やはり凄いなという印象。特に合唱部がいいのだが、ここではソロの声質なので、こちらの映像からとってみた。Neli Andreeva という歌手のものらしい。年齢は30歳ぐらいかな。

D-1、始まって直ぐの1秒あたり
linebul1.jpg
低域のピーク値40、谷66,落差26
高域のピーク値76、谷96、落差20

D-2、2分58秒辺り
linebul2.jpg
低域のピーク値34、谷68,落差34
高域のピーク値64、谷86、落差22

D-3、4分44秒辺り
linebu3.jpg
低域のピーク値30、谷56,落差26
高域のピーク値64、谷80、落差16

以上、低域の落差の平均は29、高域の落差の平均は19、よって、66%に減少。
これは赤ん坊や、SU-METALの減少の割合に近い。

もちろんこれは取る場所によって大幅に変わる。なるべく、波形のはっきりした場所で取っている。





続く





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