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BABYMETAL再考(2)・・・・ボカロとの関連性


目次(長くなったので、いくつかのページに分割しました)
BABYMETAL再考(1)※ メタル音楽について、※ 日本文化における女性性、幼児性について
BABYMETAL再考(2)※ ボカロとの関連性
BABYMETAL再考(3)※ 振り付けに付いての雑感
BABYMETAL再考(4)※ 英語はダメゼッタイ
BABYMETAL再考(5)※ ファン層についてちょっと考えた


    ===ボカロとの関連性===


私はボカロについてはあまり良く知らない。ただ非常に興味深いものだとは思ってる。一度自分でも作って見たことはある。一度だけ、それも、他の人の歌を歌わせただけだが。→ あめつちの歌。これは昔、盲目のフォークシンガー、長谷川きよしさんがコンサートで歌ったのを思い出して作ったもの。実はこの曲は正式なレコーディングがされてないらしい。一時期、コンサートでうたっただけらしい。私はたまたま、FM放送でそれを聞いていて、いい曲だなあと思ってある程度は覚えていた。で、現実化させてみた、という代物。とても低レベルであって、人に聴かせるようなものではないが。別に自慢するために出したのではなく、ある程度は関わったという証拠のため(笑)。この曲のためにだけソフトを買ったというバカバカしいレベルの話ではあるが。

で、ボカロの話だけど、ベビーメタルが、ボカロを経由したポップスである、という事をいいたいわけだけれど、そんな音楽的根拠のあることではない。ただ、イメージとしてはある。実際に双方に関わった人としては、ゆよゆっぺ、という人がいるらしい。
「BABYMETAL DEATH」
「メギツネ」
「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」
「悪夢の輪舞曲」
「KARATE」

などに関わったとか。詳しい話は知らないし、ここはそういう専門的な話のブログではない。

まあ、何がいいたいかというと、この数十年の日本のポップスの堕落について(笑)。
ほんとに詰まらなくなったと思ってる。全然面白くない。曲もそうだが、握手会だのファンミーティングだのという音楽とまるで無縁の要素によって音楽界が支配されてきた。なぜこうなったのか。業界側の堕落とかそういうものもあるだろう。というかそれが主体だっろう。しかし、別の側面として、曲作り自体が隘路にハマってしまったという面があるのではないか。その主要な要素はカラオケである、おそらく。誰も歌える親しみやすい曲を作らないといけない、という固定観念に支配されてきたのではないだろうか。

一般の人が歌える音域は、せいぜい1オクターブ半である。ある程度ボイストレーニングを受けた人で2オクターブ。それらの範囲内に収めないと一般人は歌えない。プロの歌手でも音域はそんなには広くはないが。よく3オクターブとか4オクターブとかいう人がいるが、全然信じてない(笑)。どうせ裏声とか使ってのことだろうし、歌声としてちゃんと出てるのかどうかもしらない。声域が広いことはそれほどの価値でもないし。また曲としてもそんなに広い曲はないと思う。私が知っている最も広い曲は、マーラーの「高き知性を讃えて-Lob des hohen Verstandes」で2オクターブと半音だったかな。ロシア民謡とかだともっと広いのがあるかもしれないが。歌謡曲で広いと感じる曲でも2オクターブなんかなく、三浦洸一の「伊豆の踊り子」とかで1オクターブと6度だったかなあ。勿論これらをちゃんと歌うにはそれを超える声域がないといけない。ぎりぎりだと歌えない。カラオケの無い時代でもそのくらいで作っていた。今ではカラオケで歌ってもらうにはそれよりずっと狭い音域で歌いやすい曲想で作らないといけない。そういう制約の中で作るとなると、どうしても限界が出てくる。それを打ち破ったのがボカロであった(と思う)。

例えば、鏡音リンの歌う「炉心融解」は2オクターブ半近くある。それから超早口、「雛逃げ」












炉心融解はまた歌詞も強烈(笑)。こういったボカロ曲が日本の歌の突破口になったと私は思ってる。

では、具体的にそれはなんなのか。まあ専門家が言うべきことではあるが、あまり言ってる人もいない気がする。現実の日本のポップスのネガティブな面を晒すのも難しいだろう。
で、あえていうと、以下のようなものかな。

1.歌詞の非日常性
2.音域が一般的向けではない
3.早口とか曲想が普通ではない
4.マスメディアでの扱いかた


こんなものかなあ。他にもあるかもしれないが。

1.の歌詞について言えば、いわゆるJPOPは、まあ、常識的な世界にとどまってる。いかにも誰もが受け入れそうな当たり前の歌詞だけが受け入れられてきた。まあそれはしょうがない面もある。しかし、あまりにも常識的すぎるだろう。昔は井上陽水の歌とか流されていたのに。あまりにも当たり前の誰もが批判しない歌詞、そういったものばかりだ。炉心融解にあるような、

君の首を絞める夢を見た
光の溢れる昼下がり
君の細い喉が跳ねるのを
泣き出しそうな眼で見ていた


こういったものがテレビで流されていいのかどうかは知らない(笑)。 しかし、音楽って、そういった側面はあったのだ。

BABYMETALでは、例えば、ドキドキモーニング

ぱっつん ぱっつん 前髪ぱっつん Cutie Style
やっぱ一直線なら一等賞よ チョーすごい!


これなんか、私の感覚じゃとてもじゃないが思いつかない(笑)。これにメロディーをつけろと言われたら呆然とするだろう。というより怒るかも。しかし、それがちゃんと歌になってるんだから凄い。

ちなみに、このサイトにあった英語訳(笑)

Straight. Straight. My bangs end makes a straight line.
It’s a cutie style.
After all, a really straight line shall get the first prize.
It’s super-awesome.


しかし、ぱっつんぱっつんなんて言葉から入る歌詞を書くかね、普通(笑)。他に似たようなのはあるんだろうか。しかし、JPOPでよくある、どこかで聞いたような、誰でも言いそうな、人の気持ちが分かってる風な歌詞なんかより遥かに良い、というかあんなものは聞きたくない。

いいね、とか

チ・ク・タ・ク シチャウ キモチ 止マラナイヨ
チ・ク・タ・ク シチャウ キモチ アイスクリーモ!!

それ!あたしのおやつ! ちょちょちょ!フラゲしないでよ!!
オマエノモノハオレノモノ


こういった歌詞がどんな感覚からでてくるのかはよく分からないが、まあそれが面白い。

ただ、2ndアルバムがこういう点で「普通」になっているのは残念だ。普通に意味が取れて、割りと普通の主張(笑)。世界に売るのに気を使ったのかもしれないが、BABYMETALらしさが減少してると思う。megitsune「こんこんこんこんこんこんかこん!」と言った破壊的な、「反歌詞」とでもいうべき歌詞がなくなっている。

2.の音域については、BABYMETALの歌は音域自体は割りと普通だろうと思う。スーメタルも低音域はあまり出ない。しかし、高域が普通じゃないレベルで出ている。上のEぐらいまで出ている。普通その辺りは女声だと裏声になるはずだが、実声で出ている。しかも、強く鋭い。別のページでスーメタルの音声の周波数を調べてるが、綺麗な整数倍音で、調べた限りでは他に似たような人はいない。

クラシックの歌手でもそこまで出る人はあまりいないのではないかなあ。詳しくは知らないが。有名なワーグナー歌手でもCが出ない人とかいるし。サザーランドという歌手が、Eまで出ていたらしい。Eまで実声で出した歌謡曲やフォーク、ポップスの人は日本ではいないのではないだろうか。ひばりや森昌子は裏声になっている。

3.の早口などは、ボカロでは頻出なわけだけど、BABYMETALでは、ドキドキモーニングの場合、

集合 集合 放課後集合 Party Time
だって女子会参加でガールズトークよ チョーヤバい!


この4小節で、40音節以上言っている。1拍3音節ぐらいかな。実際ほとんど聞き取れない(笑)。しかもスーは滑らかにためらうことなく発声している。
拍ごとに縦線、小節ごとに改行すると、

集合| 集合| 放課後|集合|
Par|ty タ|イムだ|って|
女子会|参加で|ガールズ|トークよ|
チョー|ヤバ|い!|


かな?
かなり驚異的なことだと思う。これはあまり指摘されてないと思うことだが、相当なもん。














4.のメディア関連では、BABYMETALとボカロはよく似てる。基本的に無視されてる(笑)。ま、最近はビルボードとかウエンブリー公演で報道はされてるが、他のいわゆるアイドルに比べたら露出は低い。まあ、どうもそういう方針らしいし、バラエティ番組とかは出てほしくはないから良いが。で、このボカロとBABYMETALだけが、外国で売れてる日本のポップスである、というのが面白いというか、日本の不味い面であるだろうと思う。大掛かりな世界ツアーが出来るのはこの2つだけだ。勿論アニメソングとか、歌手でKOKIAとかそれなりに評価されてる歌手がいるみたいだけど、あまり表には出てきてはいない。

こういった、内外での評価の逆転については、ファンからしたら別にどうでもいいのだが、業界的には問題があると意識されないといけないのではないのか。シンガーとして国際的には全く評価できないようなレベルなのに、国内でのみ人気を博してるのはおかしいだろう。これはいわゆる「ガラパゴス」というのとは違う。明らかに低レベルな異質なものが売られている。いわゆる業界(テレビと広告業界)が支配している日本の構造は、その内しっぺ返しを食うことになる。

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