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時事ネタ-石原慎太郎氏の予算委員会質疑

石原氏の衆院予算委での質疑

今日たまたまテレビを付けたら予算委員会の質疑をやっていて質問者は石原慎太郎氏だった。
これが結構面白くてずっと見ていたのだが、予想を超えて長くて参った(笑)

映像は→youtube



あるいは、国会ビデオライブラリー

あるいは、ニコニコ動画

質問と言っても独演会に近く、日本の歴史、文化、憲法、天皇、尖閣問題、シナ呼称問題、靖国神社、軍事、さらに複式簿記と多岐にわたり、歴史や個人的エピソードを交えながら自説を述べるている。実に面白かった。たまにかなりきわどい質問を安倍氏や麻生氏に投げかけるのだが、危なげなく答えてたのも中々良かった。      

発言をピックアップしていくと、

・遺言のつもりで質問に立っている
・靖国で会った、夫を太平洋戦争で亡くした90過ぎの婦人の歌、
「かくまでも 醜き国に なりたれば 捧げし人の 只に惜しまる」を聞いて国会に帰ろうと思った。
・勝者が作った憲法を国民の代表者たる首相が破棄すると宣言した場合、それを阻む原理があるのか?
安倍首相の答え「マッカーサーがホイットニーに命じて僅か8日間で作らせた憲法であると認識している」(私見:良い答え。しっかりこの憲法の胡散臭さを国会で証言した、というのがいい)
・トインビー「自分で自分の国の事を決められなかった国は速やかに滅ぶ」

・吉田首相の側近だった白洲次郎の言葉「吉田先生は立派だったが、たった一つ残念なのは、サンフランシスコ平和条約が締結されたとき、なぜ直ぐに占領軍憲法を廃棄しなかったか、ということだ」
・村松剛がアメリカに行った時、日本とドイツの終戦記念日のニューヨークタイムズの社説をもって帰り、それを読んだが対照的だったという話。「ドイツについては、この民族は非常に優秀だったがナチスによって道を間違えた、早く復興するために協力しよう、と書いていた。日本については、怪物ナマズから牙を抜いている図を書いて、この醜く危険な化け物は倒れはしたが、まだ生きている。我々は世界の為にこの化け物を解体しなくてはいけない」と書いていた。
(私見:確かに日本は欧米支配の当時の世界では化け物であったことには違いない。非欧米国で唯一彼らと互して異なる原理で行動した。その為に欧米の植民地時代は終わってしまった。また今の憲法がその化け物制御の為のものであるのも事実。しかし欧米は、彼らの合理性では想像さえ出来ない日本以上に奇妙な存在がある事に無防備だった。中国や朝鮮。北朝鮮問題で、知能指数200?のライスやオルブライトなどの国務長官が手玉に取られたのはその例)

・日本は何も明治になって文明が発展し始めたのではない。江戸時代から数学、経済で先端的な事をやっていた。
・憲法の言葉使いは間違っている。例、恐怖と欠乏から免れる → 恐怖と欠乏を免れる
・「象徴」の意味は? 安倍氏の答え「日本の伝統、文化、歴史と日本国民を象徴する存在」、石原氏「天皇は神道の大司祭で、まさに文化の象徴」
・靖国を参拝するか? 安倍氏「政治的な問題にしたくないので、それには答えない。ただし、国に殉じた死者に尊崇の年を抱くことは必要な事である」、石原氏「首相は行かなくても良い。ただ、天皇は政治的存在じゃないのだから、天皇に参拝して貰えばいい」、安倍氏「天皇にご親拝していただく立場にない」
・エジプトのナセル、インドネシアのスカルノは、自国が独立できたのは日本のお陰、といった。

・シナの呼称問題について。中国政府のサイトのアドレスも、~sina.com になっていて使って問題ない。
・かつて青嵐会の時代に、関西大の学生などに尖閣に灯台を造らせた。運輸省の水路部に言って海図に載せようとしたら、外務省が反対した。
・野田と会談した時言ったことは、尖閣の最も高い場所に灯台を造れ、船泊りを作れ、など。国じゃなくて地方自治体がやったほうが良かった。
・かつて社会党のバカな議員がソ連に行って、貝殻島に灯台を造ってくれといったらソ連が造って、それを根拠に貝殻島と納沙布岬の間を国境にされた。

・尖閣をシナが占領するのは無理。中国に海上輸送能力はない。ロシアから買った戦闘機や、空母には大した能力はない。日本も刀の鯉口を切っておくべき。安倍氏「私の印象は常に鯉口を切っているようにみえるのではないか(笑い声)。相手に侵攻出来ると思わせてはいけない」
(私見:オスプレイはあの島に空輸出来る唯一の機体。海路に依らないから潜水艦などの攻撃を免れるしスピードも段違い。輸送機なのにサヨ連中がこれだけを執拗に反対する理由がそれ→オスプレイの行動半径 日本の左翼は戦前から常に、ソ連、中国、北朝鮮などの代弁者となってきた、奇妙な存在)
・ミサイル能力が日本にないのが問題。

・21世紀で日本が取ったノーベル賞の数は欧州全体に匹敵する。
・ハヤブサの技術は最高のもの。日本の技術で宇宙空間から通常弾頭のミサイルを撃ち込める兵器を作ればいい。ただし、GPSが必要。麻生氏「ハヤブサの技術は、アメリカも問い合わせてきた」
・横田基地を利用すべき。横田の為に空路も制限されてる。アメリカにとっても必須なものではない。あと5年で日本の空港はパンクする。個人所有のビジネスジェットを飛ばせるようにしたら世界の富豪が来れるようになり経済にも好影響がでる。本格的な旅客用空港だとインフラの整備が大変。
・「都知事時代、今どこに行っちゃったか分からない亀井静香に(笑い声)、今どこにいんのあいつは? みどりの党? みどりの党ってなんですか? 聞いたことねえや」。羽田に4本目の滑走路を造らせた。だけどまだ足りない。

・第七艦隊の夜間発着訓練の場所を三宅島にすればなにかと都合が良い。岩国や硫黄島よりはよほど良い。

・複式簿記の話

・旧1万円札が2000億円分残っている。個人資産が1500兆円あり、相当数の円が眠ってる。日本の個人資産は大量にあるので円高はやむをえない面もある。これを外に出せるようにしないといけない。麻生氏「戦後世界で初めて、デフレの不況になっている。他は全てインフレ不況。個人資産をなんとか動かしたい。そのための金融緩和政策をやっている」

・ホーキングは、全宇宙で高度な文明をもった星は200万あるが、宇宙的な時間では瞬間だからお互い会うことはない、と言った。文明時代は短いから。(私見:確かに個々の文明はせいぜい数百年で短いが、人類全体としての文明がどの程度の長さになるかはまだ不明である)
・環境問題、「北極海の氷や、ヒマラヤ、ローヌ氷河の氷も消えている。ツバル諸島は半分沈んでいる。」
・ある飲み屋に開高健の色紙があって「明日地球が滅びるとも、今日君はリンゴの木を植える」と書いていたが、ポーランド詩人の言葉だった。子孫にちゃんとした地球を残さないといけない。サミットでしっかりしたスピーチをして欲しい。安倍氏「環境問題は大事なので、石原伸晃氏を環境大臣にした(笑い声)」
(以上抜粋終わり)


亀井の所で笑ってしまった。しかも「みどりの風」なのに「みどりの党」と間違われてるし。存在感なし(笑)。

しかし、安倍さんの言葉使いには感心。天皇の「ご親拝」(参拝じゃなくて)、「硫黄島」を「いおうとう」、岩国基地への移転は「59機」、現憲法の制定の経緯や関係者の名前、極めて正確に言葉を使っている。ただ、最後の伸晃の話は余計だったかなあ(笑)

麻生さんの表情が中々面白かった。原口の全く興味なさそうなソワソワしたふて腐れた態度の酷いこと。


※ 環境問題について

ツバルが水没してるという話は眉唾だという事も聞くが。また温暖化が事実だとしても、必ずしもCO2のせいではないらしいが。観測の結果では、気温の上下に対して、それに遅れてCO2の量が増減している。これは温度が高くなると海水中のCO2が大気中に放出され、低下すると吸収されると言うことで、気体と液体の関係としては実に科学的なまっとうな事態。

人工的なCO2排出量は大量にみえても、大気全体のCO2量からすれば微々たるものらしい(コンマ以下のパーセンテージ)。だから大した影響は与えていないはず。そもそも大気中の二酸化炭素は、全世界の直物の光合成の原料になるものであって、毒素とかではない(笑)。これによって作り出される養分が無ければ、地上のあらゆる動物植物は生きてはいけない重要な原料。この事が意図的に無視されている。

海面水位の変化など過去に遡ればいくらでもある。大ざっぱに言って、過去千年で1m程度、過去1万年でプラマイ100mはあるはず(いわゆる縄文海進など)。約1万年前、対馬海流が海水面の上昇によって日本海に入り始めたのだが、それ以前は新潟辺りは乾燥地帯だったらしい。あの大雪の元は暖流がもたらす水蒸気。

またこの数年で地球はむしろ寒冷化に向かっているという話もある。太陽活動の与える影響の方が人類の活動など比較にならないほど圧倒的に大きい。例えばの話、季節による気温の変化は人類に依っては全くコントロールされてはいない、当たり前の話だが。その変化は、僅かな地球の傾きと、それによる太陽光の受容の仕方による。角度の変化だけで、冬の大雪から夏の酷暑まで、あれほどの影響が出るのだ。それに対して人類の活動は何の影響も及ぼしていない。


※ リンゴの木の話の意味は?

リンゴの木の話では、私は、英国の7日間女王、17歳で処刑されたジェーングレイを思い出した。逮捕されロンドン塔に幽閉されたあとも、処刑の前夜までラテン語の勉強をしていたという。未来は不確定なのだから、現在を精一杯生きる、という意味にも取れるのではないか。


※ 支那について。

これは昔の仏典に出てくる言葉らしい。インドのサンスクリット語仏典を漢語訳したさいに使われたという。今のチャイナやシーノの語源なのだろうが、若干問題がある。なぜ中国側の僧侶がこの字面を選んだのか。中国の事をさすのなら、その元になったと言われている「秦」、あるいは当時の王朝名、あるいは、「中国」でも良かったはず。ちなみに中国という言葉は、史記の昔からある言葉。漢和辞典を引けば当時の用例が載っている。中原に出来た国家を表す。元を含む歴代王朝が使っている自称。明史には「中国人」という用例もある。

では、なぜ「支那」という漢字が使われたか。現在の中国の社会科学員の論文では、昔インドと中国の国境に「支那城」という城があって、インド側で中国をその城の名前で表していたからだ、という。これは納得できる説明だと思う。

いずれにしても、支那にもシナにも侮蔑の意味はない。倭やジャップにはあるし、日本側では使っていないのだから一緒には出来ない。
ロシア方面では中国の呼び名は、「キタイ」。なんと中国にとっては異民族である契丹から出た言葉だ。キャセイ航空も同じ。それを許しているのに、由緒ある支那を拒否するというのはおかしな話だ。

以上
 
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テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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