イブリー・ギトリス氏なくなる
ギトリスさんがなくなった。12月24日、98歳。
まあ、高齢だったからいつ来るかって感じではあったが。そもそもまだ生きてたってのが驚いたものだった。
前にも書いたが(→ページ)、このひととの出会いはもう30年も前かなあ。渋谷のCD店でこのひとの演奏が流れていた。いたく気に入って、購入した。こんな経験は初めて。
その時点で、かなり古い演奏だったので、もう昔のひとだと思っていた。有名な曲ばかりだったのだが、なにか音色に惹かれてよく聞いていた。
その後2007年だったか、歌舞伎のフランス公園があって、終わったあとテレビをみていたら、アナウンサーが来た人を捕まえて話を聞いてたのだが、いきなりイブリーギトリスさんとか紹介されて、もの凄く驚いた。第二次大戦の頃の人かと思っていたから。しかもえらく元気そうだった。もの凄く痩せてはいたが。
で、調べてみると、日本には良く来ていたらしい。全然知らなかった。それで、2014年の演奏会にいってみた。→ ページ
そこに書いた言葉を引用。
>「誰であれ「芸術家」と呼ばれる人間は、何かの物語を伝える能力を持っています。彼が感じ、彼が想像することを語る。芸術家はそれらを胸に秘めていることはできないのです。外に伝えねばならない。だから私は音楽家であって、自分が弾くことに何があるのかなど、考えていません。」
>この言葉はギトリスの音楽から受ける印象そのままである。私は彼の演奏を聴いていると、何かを語りかけられていると感じる。他の演奏家ではそんな事はあまりない。曲の善し悪し、有名無名、演奏家の技術の上下、そういうものとは別の何か違うものがある。他愛の無い小曲でも、というかそういう曲だからこそ明瞭に感じる。大曲はむしろいらないとさえ感じる。そういう意味で格別な演奏家である。

まあ、高齢だったからいつ来るかって感じではあったが。そもそもまだ生きてたってのが驚いたものだった。
前にも書いたが(→ページ)、このひととの出会いはもう30年も前かなあ。渋谷のCD店でこのひとの演奏が流れていた。いたく気に入って、購入した。こんな経験は初めて。

その後2007年だったか、歌舞伎のフランス公園があって、終わったあとテレビをみていたら、アナウンサーが来た人を捕まえて話を聞いてたのだが、いきなりイブリーギトリスさんとか紹介されて、もの凄く驚いた。第二次大戦の頃の人かと思っていたから。しかもえらく元気そうだった。もの凄く痩せてはいたが。
で、調べてみると、日本には良く来ていたらしい。全然知らなかった。それで、2014年の演奏会にいってみた。→ ページ
そこに書いた言葉を引用。
>「誰であれ「芸術家」と呼ばれる人間は、何かの物語を伝える能力を持っています。彼が感じ、彼が想像することを語る。芸術家はそれらを胸に秘めていることはできないのです。外に伝えねばならない。だから私は音楽家であって、自分が弾くことに何があるのかなど、考えていません。」
>この言葉はギトリスの音楽から受ける印象そのままである。私は彼の演奏を聴いていると、何かを語りかけられていると感じる。他の演奏家ではそんな事はあまりない。曲の善し悪し、有名無名、演奏家の技術の上下、そういうものとは別の何か違うものがある。他愛の無い小曲でも、というかそういう曲だからこそ明瞭に感じる。大曲はむしろいらないとさえ感じる。そういう意味で格別な演奏家である。
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