レジーヌ・クレスパンのCDボックスセット
WARNER CLASSICS " Regine Crespin a tribute"、10枚組CDセット。
なるべくCDは買わないようにしてはいるのだが、BOXセットとなると、お得な感じがして(笑)、つい気を唆られてしまう。特にクレスパンのはあまりCDを持ってない。YOUTUBEではよく見たから、一応金を払うかという意味もあるし、ポイントが溜まってたので(笑)、迷ったが買ってしまった。で、買ってよかったと思ってる。
かなり好きな歌手ではある。声はやや細めだが、繊細でかつ理知的な歌い方をする。シューマンではこの人のが.一番いい。ところが実際は、ドビュッシーから、イタリアオペラ、ワーグナーまで幅広く歌いこなす人だった。あの有名なショルティの「指輪」では、ジークリンデを歌ってる。このセットにはそういった色んなジャンルのCDが選ばれている。以前出てたアルバムをまとめたもののようだ。
CD1・・・各種オペラのアリア
CD2・・・ワーグナーの作品、プレートル指揮
CD3・・・フランスオペラ、グノー、マスネー
CD4・・・ベルディ、マスカーニなど、DECCA音源
CD5・・・ラベル、ベルリーズ歌曲集、アンセルメ指揮、DECCA音源
CD6・・・ベルディのアリア、プレートル指揮
CD7・・・シューマン、フォーレ、デュパルクなど
CD8・・・シューマン、ヴォルフ、プーランクなど、DECCA音源
CD9・・・ベルリオーズ、マスネ、オッフェンバックなどのアリア、プレートル指揮
CD10・・・プッチーニ、ビゼー他のアリア
何はともあれ、CD7から。どの作曲家のも非常に良い。YOUTUBEにアップ済のが多いが(笑)。
これがもろそれ。
1曲め、異郷にて、は何気なく聞き始めたのだが、いきなり引き込まれた。伴奏のJohn Wustmanて人の演奏が表現力豊かかつ繊細で非常にいい。CD7とCD8はだいたいこの人。実はこの曲は以前発表会で歌った。間違えたが。二曲目は伴奏と半拍ずれていて、ちょっと難しい。練習したけど、最後まで上手く合わなかった気が。テンポを揺らされるともうダメ(笑)。先生が、いたずら半分にわざと揺らすから、そのたびに私のリズムキープは崩壊していた(笑)。5曲目は有名な月の光(8:35)。音質はやはりCDの方がかなりいいかな。リマスターされてるせいか。
これも、フォーレ、水のほとりで。
素晴らしい。
CD3のフランスオペラものも良かった。あまりというかほとんど知らない作品ばかりなんだけど、歌の力は大きい。
グノーのオペラ「サフォー」からのアリア、「わが不滅の竪琴よ」。音源はCD3。
CD4のイタリアオペラから。「オテロ」の「アベマリア」というと自動的にマリアカラスの緊張感に満ちた声が脳内で再生されるわけだけど(→ YOUTUBE)、クレスパンのはまた違った趣がある。
まあ、声が綺麗すぎるのかなあ(笑)、どうもドラマ性に欠けるような面がある。この世の話じゃ無くなるような。紐解くこともできない感情のもつれとか、激情の話だし。しかし、こういう陰惨な話をわざわざ見る人の気持もよく分からんけどね(笑)。まず私は見に行かないと思う(笑)。
CD10はなかなか充実している。トスカ、カルメン、そして全く知らなかった「ラペリコール」。
ハバネラ。かなり後の時期の歌唱かな。
歌に生き、恋に生き。
オッフェンバックのオペラ「ラペリコール」から、「あんたはハンサムじゃない、だけど、、好き」」
この人はいわゆるイタリアオペラはあまり似合わなかった印象。多分理由は音程が超正確だから(笑)。まるで、刺身包丁を差し込んだような音程の取り方をしている。1ミリも1ミクロンもずれてないような入り方。イタリアオペラの場合は、狂乱の場とかのような、激情に駆られたような歌い方をするケースがあるが、この人は常に正確に歌ってる。いくらかは上ずったりした方がいいのではないかなと思うのだが(笑)。一方でワーグナーもそんなには似合わない。ブリュンヒルデとか歌ったのはあるのだろうか。フランス的明晰さ、といういうのがあるとしたら、この人の歌唱はそれを体現してるのかもしれない。私が聞いてて一番マッチしてると思うのは、シューマンやフォーレのリート。しかし、プッチーニやビゼーも良かった。あとほとんど知らないオッフェンバックとか。CDのボックスセットものは、まるで興味なかった曲を聞くキッカケになってなかなかおもしろいものだ。
CDセットにはないが、蝶々夫人
と思ったけど、CD4に同じ演奏で入ってた。
(11/6追記)
知らなかったのだが、カラヤンの「指輪」全曲盤の内「ワルキューレ」で、クレスパンがブリュンヒルデを歌っていた。その後のでは歌手が変わってるが。ネットで見た限りでは、そんなに評価は高くないような。これで喉を無理して、メゾソプラノに落としたとか書いてるところもあったような。
youtubeにあったので聞いてみた。
これの、17:33からと、18:32からなどが、クレスパンの声。あまり合ってるとは思えない。ジークリンデも声が細いヤノビッツで、こちらはいいとしても、ブリュンヒルデに合うとは思えない。なんだか、オペラが声のドラマだという側面が無視されてる感がある。綺麗に演奏すればいいというものでもないだろうと思うが。
ボックスセットのCD2は、ローエングリン、パルシファル、そしてワルキューレのジークリンデを歌ってる。ジークリンデはいいと思うのだが。
なるべくCDは買わないようにしてはいるのだが、BOXセットとなると、お得な感じがして(笑)、つい気を唆られてしまう。特にクレスパンのはあまりCDを持ってない。YOUTUBEではよく見たから、一応金を払うかという意味もあるし、ポイントが溜まってたので(笑)、迷ったが買ってしまった。で、買ってよかったと思ってる。
かなり好きな歌手ではある。声はやや細めだが、繊細でかつ理知的な歌い方をする。シューマンではこの人のが.一番いい。ところが実際は、ドビュッシーから、イタリアオペラ、ワーグナーまで幅広く歌いこなす人だった。あの有名なショルティの「指輪」では、ジークリンデを歌ってる。このセットにはそういった色んなジャンルのCDが選ばれている。以前出てたアルバムをまとめたもののようだ。
CD1・・・各種オペラのアリア
CD2・・・ワーグナーの作品、プレートル指揮
CD3・・・フランスオペラ、グノー、マスネー
CD4・・・ベルディ、マスカーニなど、DECCA音源
CD5・・・ラベル、ベルリーズ歌曲集、アンセルメ指揮、DECCA音源
CD6・・・ベルディのアリア、プレートル指揮
CD7・・・シューマン、フォーレ、デュパルクなど
CD8・・・シューマン、ヴォルフ、プーランクなど、DECCA音源
CD9・・・ベルリオーズ、マスネ、オッフェンバックなどのアリア、プレートル指揮
CD10・・・プッチーニ、ビゼー他のアリア
何はともあれ、CD7から。どの作曲家のも非常に良い。YOUTUBEにアップ済のが多いが(笑)。
これがもろそれ。
1曲め、異郷にて、は何気なく聞き始めたのだが、いきなり引き込まれた。伴奏のJohn Wustmanて人の演奏が表現力豊かかつ繊細で非常にいい。CD7とCD8はだいたいこの人。実はこの曲は以前発表会で歌った。間違えたが。二曲目は伴奏と半拍ずれていて、ちょっと難しい。練習したけど、最後まで上手く合わなかった気が。テンポを揺らされるともうダメ(笑)。先生が、いたずら半分にわざと揺らすから、そのたびに私のリズムキープは崩壊していた(笑)。5曲目は有名な月の光(8:35)。音質はやはりCDの方がかなりいいかな。リマスターされてるせいか。
これも、フォーレ、水のほとりで。
素晴らしい。
CD3のフランスオペラものも良かった。あまりというかほとんど知らない作品ばかりなんだけど、歌の力は大きい。
グノーのオペラ「サフォー」からのアリア、「わが不滅の竪琴よ」。音源はCD3。
CD4のイタリアオペラから。「オテロ」の「アベマリア」というと自動的にマリアカラスの緊張感に満ちた声が脳内で再生されるわけだけど(→ YOUTUBE)、クレスパンのはまた違った趣がある。
まあ、声が綺麗すぎるのかなあ(笑)、どうもドラマ性に欠けるような面がある。この世の話じゃ無くなるような。紐解くこともできない感情のもつれとか、激情の話だし。しかし、こういう陰惨な話をわざわざ見る人の気持もよく分からんけどね(笑)。まず私は見に行かないと思う(笑)。
CD10はなかなか充実している。トスカ、カルメン、そして全く知らなかった「ラペリコール」。
ハバネラ。かなり後の時期の歌唱かな。
歌に生き、恋に生き。
オッフェンバックのオペラ「ラペリコール」から、「あんたはハンサムじゃない、だけど、、好き」」
この人はいわゆるイタリアオペラはあまり似合わなかった印象。多分理由は音程が超正確だから(笑)。まるで、刺身包丁を差し込んだような音程の取り方をしている。1ミリも1ミクロンもずれてないような入り方。イタリアオペラの場合は、狂乱の場とかのような、激情に駆られたような歌い方をするケースがあるが、この人は常に正確に歌ってる。いくらかは上ずったりした方がいいのではないかなと思うのだが(笑)。一方でワーグナーもそんなには似合わない。ブリュンヒルデとか歌ったのはあるのだろうか。フランス的明晰さ、といういうのがあるとしたら、この人の歌唱はそれを体現してるのかもしれない。私が聞いてて一番マッチしてると思うのは、シューマンやフォーレのリート。しかし、プッチーニやビゼーも良かった。あとほとんど知らないオッフェンバックとか。CDのボックスセットものは、まるで興味なかった曲を聞くキッカケになってなかなかおもしろいものだ。
CDセットにはないが、蝶々夫人
と思ったけど、CD4に同じ演奏で入ってた。
(11/6追記)
知らなかったのだが、カラヤンの「指輪」全曲盤の内「ワルキューレ」で、クレスパンがブリュンヒルデを歌っていた。その後のでは歌手が変わってるが。ネットで見た限りでは、そんなに評価は高くないような。これで喉を無理して、メゾソプラノに落としたとか書いてるところもあったような。
youtubeにあったので聞いてみた。
これの、17:33からと、18:32からなどが、クレスパンの声。あまり合ってるとは思えない。ジークリンデも声が細いヤノビッツで、こちらはいいとしても、ブリュンヒルデに合うとは思えない。なんだか、オペラが声のドラマだという側面が無視されてる感がある。綺麗に演奏すればいいというものでもないだろうと思うが。
ボックスセットのCD2は、ローエングリン、パルシファル、そしてワルキューレのジークリンデを歌ってる。ジークリンデはいいと思うのだが。
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