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声楽レッスンの記録ーワーグナー、ヴォルフ

ワーグナー「タンホイザー」より
  「夕星の歌」-O du mein holder Abendstern
・・・実に名曲。人類が残したベスト10の歌に推したい。
    ちなみに、「夕星」というのは、昔の日本語では「ゆうづつ」だったはずだが、今はそう読む人はいない。
    枕草子に「星はすばる、ひこぼし、ゆふづつ、よばひ星、すこしをかし」とある。
    夜這い星というのは、流れ星の事だとか。
    明治時代の訳詞家上田敏が、紀元前のギリシャの女流詩人サフォーの詩を訳した中にも使われていた。

ヴォルフ「歌曲選集1」より
  メーリケの詩による歌曲集
    散歩-Fussreise
・・・妙に普通な曲(笑)。ヴォルフがこれでいいのか、ってぐらい。
    エオリアンハープに寄す-An eine Aolsharfe・・・良い曲だとは思うんだが、3連符が難関、長いし。
    隠棲-Verbogenheit・・・これは文句なしに良い。タイトルに反して中間部なんか盛り上がるし。
    春に-In fruhking・・・これも良いんだが、長い。


ベルントヴァイクルの歌う「夕星の歌」。誠実そうな外見なので、ヴォルフラムに良く似合う。ヴェンコフの怪演?も凄いが。役者だ。




歌手名は分からないがこれも。Mihály Kálmándi というハンガリーの歌手かも。




全然関係ないのだが、ヴォ、とか、ヴァ、なんて書く習慣はいい加減に止めにして欲しいと思う。ボ、バ、で十分。どうせ外国語を正確には表記出来ないし、表記が揺れるので、検索なんかにも支障を来たす。変換も面倒。一体誰が思いついたんだろう。濁点というのは、無声音を有声音に変える機能を持つわけだが、元々有声音の母音に濁点を付けてv音を表すなんて、本来の趣旨に反する。
フルトベングラーって書いてたら、そのページは検索出来なかったりする。googleが勝手にフルトヴェングラーと変えて検索するから(笑)。ベートーヴェンは、ベートーベンでも問題無いようだが、フルトベングラーは何故かダメ。
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珈琲焙煎日記 インドネシア ビッグアチェ

インドネシア ビッグアチェ 130グラム フルシティーロースト辺り

インドネシア・スマトラ島の西北端、10年ほど前に大地震と大津波に襲われたアチェ州の、2000m級の山々で取れる豆。その中で大柄なものを選んだらしい。私が最も好きな豆の一つ。アチェにもロングベリーだとか「馬面」だとかいくつかブランドがあるようだが(日本の業者が適当に付けてるのかもしれないが)。

例によって、地域をちょっとばかり調べてみると、ここはかつて15世紀からずっとアチェ王国が栄えたらしい。元はベトナムにあった王国が滅ぼされた際、王の子が海を渡って移ってきたものだとか。その後イスラム教を国教とし、東南アジアにおけるイスラム教の一大拠点になったとか。近隣のマラッカ王国、ジョホール王国などと覇を競っていた。オランダの統治にもなかなか屈せず、19世紀末まで抵抗を続け、ついに1903年、最後の王が亡くなって王国は絶えたらしい。割と最近の事になる。

19世紀後半というのは、アジアでも世界でも非常に重要な時代のようで、今の世界がこの時期に作られている。西欧のアジアアフリカの植民地も実質この時期からで、それほど長いわけでもなかった。スエズ運河の開通が一大画期となっている。

しかも、戦後もインドネシア中央政府の支配に抵抗し続け、21世紀に至るまで激しく抵抗してたらしい。そしてあの地震が起きてついに独立は諦め、政府の支配下に入ったとか。人に歴史ありというが、地域にも壮大な歴史があるものだ。

で、コーヒーの話(笑)。この豆は大分前に買ってた物で、残ったのが袋の底に溜まったようになっていて、埃とかついていそうだったので、一部で行われてる洗ってから焼く、というのをやってみた。人もすなる豆洗浄を我もしてみんとてすなり。ただ、そういう人は丁寧に洗って、水気も拭き取るらしいが、そこまで手をかける気はないので、しばらく乾燥させてそのまま火にかけた(^_^;)。かなり遠火にして丁寧に焼いた。ある程度は上手く行った感じではある。

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飲んだ印象は、やっぱり良い! 苦み、酸味、甘味とそれぞれ十分に強く、軟口蓋から鼻孔に抜ける香りもある。豊かでコクに満ち、芳醇な味わい。一生これだけ飲めと言われても無問題。ま、モカも欲しいが。 

ここで一句
風青く 綾をなしつつ 来たるもの


(同日) コスタリカ ゲイシャ種 コフィアディベルサ農園 190グラム フルシティ
(4/14) マラウイ ゲイシャ種 チャニア 180グラム フルシティ
  ゲイシャ種を飲まないと目が覚めない病気(笑)。ただし、連日飲んでると心臓に負担がかかる気がする。 

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声楽レッスンの記録ーヴォルフ

ヴォルフ「歌曲選集1」より
  メーリケの詩による歌曲集
   癒えたものが希望に寄す歌-Der Genesene an die Hoffnung
   少年鼓手-Der Tambour
   もう春だ-Er ist's
   出会い-Begegnung
   厭くことを知らぬ恋-Nimmersatte Liebe

楽譜集のラストまで行ったので、最初に戻ってやり直し。しかしほとんど覚えていない。もう何年も前にやったような気分。この頃はあまり思い入れが出来なかったせいか。

バーバラボニーの歌う、厭くことを知らぬ恋-Nimmersatte Liebe他一曲。この人の歌唱は、大概の曲でテンポの取り方や表情の付け方が自分に合う。

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イブリーギトリス90歳のシャコンヌ

ギトリスのシャコンヌ 

偶然見つけた映像。



迫力や技術には欠けるのかもしれない。音程が甘いような所も前半にはあったと思うが、聞いてて涙が出てきた。最近涙腺が緩い。ハイフェッツの演奏に感動したことはないが、これにはちょっと参った。
90歳でこの演奏とは。こういう風に年を取りたいものだ。

ギトリス名曲集

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フランス近代の室内楽曲

フランス近代の音楽、フォーレ、ドビュッシー、ラベル

私にとっては、なくてなはならない音楽の一分野。
バッハ、ベートーベン、モーツァルト以下のドイツ音楽と同様、フランス近代の音楽、とりわけ室内楽は自分にとっては大事なものである。他のもの、例えば、マイルス・コルトレーン・ドルフィーの60年前後のジャズ、60~70年代のブリティッシュロック、70年代の陽水・ユーミンのフォーク、あるいは戦後の歌謡曲と同じぐらい大事な音楽分野である。

が、他のものと比べて日本での認知度は低い。パレナン四重奏団のドビュッシー・ラベルの弦楽四重奏曲は素晴らしい。所がなぜかCDで出ていないというのを最近しったが。実はLPレコードからパソコンに取り入れたのを、iphoneに入れて良く聞いていた。素晴らしいとか言いようが無いのだが、それを音楽的に説明できないのが辛い。軽く浮いていててドイツ系の重い四重奏曲とは全くジャンルが違う。地球の重力から離れたようでいて、質量感はある、とでも言えばいいのか。絵画で言えば、シャガールの宙に浮いた少女や花のような。

その良さをなんとか表現したいと思う。



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珈琲焙煎日記 ネパール ヒマラヤンスノー・カスキ

ネパール ヒマラヤンスノー・カスキ 180グラム シティーロースト辺り

ネパールの中部にある2番目に大きな都市、ポカラ市周辺がカスキ地域。ここからはエベレストなどの絶景が見れるらしい。珍しい豆なので買ったが、1930年代から栽培してるとか。ここの豆は白っぽく小さい。えらく均一に焼けるのが印象的な豆。途中経過も含め、不思議なくらいムラ焼けしない。十分乾燥させてるからだろうか。

ネパールについてちょっと調べてみたが、不思議な国である。エベレストを含む高地などがあって面積も大したことはなさそうなのに、人口が3000万近くもある。インド側は肥沃な平原になってて農業が盛んだとか。何十もの民族で構成されていて、宗教も言語も各種入り乱れていて複雑らしい。その上カースト制度さえある。民族は意外な事にかなりの割合でコーカソイド、つまり白人系。北インドに接しているのだから当たり前と言えば当たり前なんだが、チベットなどと同じかと思ってた。ちなみにチベット族はモンゴロイド。あの登山で有名なシェルパも、職業名かと思いきや、少数民族の名称だとか(人口15万)。こちらはチベット系らしいが。

政治的にもこの間まで王国だったのが、内戦、内紛などで廃止、しかも後を継いだのがそれまで抗争しあっていた、共産党毛沢東主義派だとかマルクスレーニン主義派だとかいう、過去の亡霊のような名称を持つ集団。それも日本の共産党のような小数派なんかじゃなくて、第1党、第3党を占めたりするぐらい多数の議員が選ばれている。しかしどこも過半数は取れず今でも安定政権は出来ていない模様。いくつかの国・民族の境界にあり、また過去の各種王朝の影響も受けてるせいなのか、混沌としている。ヨーロッパで言えば、旧ユーゴみたいなものか。あそこは、1つの国、2つの文字、3つの宗教、4つの言語、5つの民族、6つの共和国と言われていたが、それより複雑な印象。釈迦の出生地でもある。

ま、関係無いことはおいといて(笑)、珈琲の味わいは割と普通のマイルドコーヒー。やや苦みが強く、香りに何かエキゾチックなものが多少ある。藁かキャラメルみたいな良く分からないアロマ。

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ここで一句
雪解けの 水養(ひだ)したる 沃野かな

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声楽レッスンの記録-ヴォルフ他

ベルディー 「リゴレット」より「女心の歌」・・・A♯がやや無理

ヴォルフ「歌曲選集1」より
 青年時代のリート・・・ロマンチックな曲が多い
  夜の間に-Uber Nacht
  わたしののまわりは暗く-Wo ich bin mich rings umdunkelt
  春はきびしい季節だ-Ernst ist Fruhling
  ...に寄す-An...
  旅の歌-Wanderlied
  悲しい道-Traurige Wege

カルーソー、ビョルリンク、パバロッティ3人の歌う、女心の歌。
ビョルリンクのが雰囲気が面白くこの歌の意図が良く分かると思うのでちょっと好きかな。最高音はC(ド)。
カルーソーとパバロッティのはH(シ)。だからってわけじゃないが。



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