ワーグナー『神々の黄昏』@新国立劇場、飯守泰次郎指揮


最近クラシック系のコンサートに行ってないので、何かないかなと思ってネットで見てたら、チケット売ってる人がいたので、買っていってみた。座席は最安値のあたり。まあ、声が聞ければいいと思って行った。で、十分に満足した。歌手は、主役クラスはバイロイトにも同じような役で出てるような人だし、文句なんかない。オケは読響。これも良かった。金管や打楽器の迫力が凄かった。ちょっと変かなと思ったのは、主役二人の服装。なんだか街中のおっさんおばさんみたいな服だったが^^;。他の人物は普通に役に合わせてるのだが。ブリュンヒルデは最後はちゃんとしたものになるのだが、ジークフリートはそのまま。しかもふたりともちょっと太ってるから、最初は違和感があった。まとにかく声が良かったからいいか。指揮者は飯守泰次郎。指揮は素晴らしかったと思う。これ見ていったけど、ライトモチーフがこんなに出てたとは知らなかった。



実は私が最初に行ったオペラは、飯守泰次郎指揮のタンホイザーだった。これは何十年も前の事だが、記憶にしっかり残ってる。ま、最初だからというのもあるが、一つには、舞台が物凄く簡素だったこと(笑)。その後いったワーグナーのオペラや、BS放送で見たもの、レーザーディスク,DVDなどでみたものは、みんな豪華な舞台セットで、もうどれがどれか混乱してよく覚えていないが、このコンサートはものすごーくあっさりしていてよく覚えている。

もう一つの理由は、牧童の役をやった斉藤昌子さんのきれいな声。牧童の役はこのオペラでは最後に書かれるぐらいの端役なのだが、印象的な役でもある。巡礼たちがローマへ贖罪の旅に出かける時に歌う。羊飼いの服装をして岩場の上で、巡礼達に向けてうたうのだが、それがアカペラの綺麗なメロディーで、しかもビブラートの掛かってない素直に伸びた声で歌って素晴らしかった、babymetalのSU-METALの声に少し似てたかも。またこれに唱和した形で歌う巡礼たちの合唱が、低音の引き締まった歌唱で良かった。このシーンは今でも目と耳に焼き付いている。この人はNHKの歌の番組などでも出てたみたいだが、そちらは知らない。ただこれだけで、ずっと覚えている。あと覚えているのは、最初のエロチックなダンスシーン(笑)。かなりきわどかった。体にビッタリあった肌色の衣装で踊っていた。ちなみに他の主役たちがどんな歌い方をしてたのかは、ほとんど覚えていない(笑)。

バイロイトのンホイザーから

43:00以降、巡礼の出発
2:22:00以降、巡礼の帰還と、エリーザベトの祈り、夕星の歌、ローマ語り
ヴァイクルのヴォルフラム役と、ヴェンコフのタンホイザー役は当たり役だなあ。嵌りすぎだが(笑)。これ以上のローマ語りが他にあるとは思えない。宙を見て笑う表情なんか最高(笑)。シェークスピア劇でもやれるのではないか。
あまり有名ではないが、1:53:00以降の、残酷なもの達よ、剣をすてよ、も名曲。41年録音のフラグスタートの歌唱は素晴らしい。悪いが、ギネス・ジョーンズも歌いきれてないと思う。


で、「神々の黄昏」だが、ちょっと気にいった歌手は、ハーゲンを歌った、アルベルト・ペーゼンドルファー。雰囲気がよく出いていて声も良かった。他の主役がちょっと予想した雰囲気と違ってのに対し、実にハーゲンらしいというか、影の主役っぽい雰囲気と歌い方をしていた。ジーグフリート役はヘルデンテノール的で良かったのだが、高音が多少きつい感じだった。ブリュンヒルデ役は、よく分からん。あと、ヴァルハラからブリュンヒルデの元にやってきたヴァルトラウテをやってる歌手、ヴァルトラウト・マイヤー。世界的な歌手。グートルーネは意外にも日本人歌手だった。演出は、もう亡くなっているが、名演出家、ゲッツフリードリッヒのものを使っていた。ライン河のイメージなどは面白かった。ただ最後の辺りが今一意図不明ではあったが。

実はまあ、ワーグナーは後期のものはあまり好きではない。オランダ人やタンホイザーはわかりやすくていいのだが、後半になると、やたらに歌詞が長い上に、ストーリーはあまり進まない。延々と音楽を聞く。まあ、それがいいという人もいるのだろうけど。三行で済みそうなところを何十行も使うからね。気が短い方だから、鬱陶しいなあとか思ってしまう。この演奏会も、2時に始まって終わったのが8時。実演奏時間は4時間半ぐらいか。椅子はちょっと固いし疲れたかなあ。ただ、演奏自体は良かったし十分感動した。ちなみに、皇太子さまが来てたようだ。後ろ姿をチラッとみた。もう一人のあの人は来てなかったようだ。
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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

近現代の日本人作曲家の20枚組ボックスセット

NAXOSから今までに出ていた日本人作曲家20人ほどのCDを20枚選んでセットにしたもの。片山杜秀エディション「日本作曲家選輯」。10800円。山田耕筰から武満徹まで網羅してある。

まあ、日本人作曲家の曲なんかほとんど知られていないだろう。中学なんかの音楽の時間に聞いた越天楽の編曲ものとかが聞かれてるぐらいか。例外的に、伊福部昭のゴジラの曲とは知られているが。名前は知ってても曲は知らないというのが、普通の日本人だろう。勿論私もそうだが。

前から気になってたのだけど、結構数が多くてどれから聞けばいいか分からない。ま、なんでも聞けばいいのだろうけど、戸惑ってしまう。これが普通のクラシックだと、運命・未完成とかピアノ・ソナタ月光・熱情・悲愴なんて典型的なのがあるのだけれど。去年たまたま行った日本人の歌手のコンサートで、林光作曲の小オペラ「あまんじゃくとうりこひめ(天邪鬼と瓜子姫)」を聞いて(→ページ)、なかなかおもしろいもんだなあと思って、他のも聞きたいものだと思っていた。今回まとまったものが出ると聞いて予約していたのが来た。

20枚セットでかなりぶ厚い解説がついている。1枚500円。セットものとしてはやや高い(笑)。最近は1枚100円とか200円ぐらいだからね。安のはいいけど、それを聞く時間がない。昔は逆で聞くものがなかったのだが。で、全部は聞かないケースが多い(笑)。だいたい似たようなものがセットになってるから飽きてしまうし。これは全部聞かないといけないなあ、と思ってる所。ま、今更聞いても何がどうなるというわけでもないが、取りあえずは一定の評価のあるものをを聞かないと話にならない。骨董屋もいいものを見ることから始まるというし。そうでないと、あの佐村河内騒ぎのような事が起きる(笑)。→ ページ

ま、あの問題を別にバカにしてるわけではないが(笑)、やはりあれはまともに音楽ってものを聞いてなかったことから起きたのではないかなあ。付属する物語、有名人の賛辞、メディアの持ち上げ、そういったものに影響されてたのだろう。動画に残ってるのを見ると、観客がスタンディングオベーションをしてるからね。ま、バカにしてるわけではないが(笑)。賞賛したいと思ったらすればいいわけで。しかし、それを壇上で平然と受ける佐村河内もたいしたもん。役者やねえ。ただ、返す返すも残念なのは、あの騒ぎ以前に彼の曲を聞いてなかったということ。聞いてて、おかしいとか思ってれば自分の耳に自信が持てただろうに。評判通りに素晴らしいとか思ってたなら、あんまり良い耳じゃないなと断定できただろう。耳の検定にこれほどのチャンスはなかった。もう二度とないだろう。ほんとに残念。ただ、後付けではあるが、聞いた感じでは、あまりいいとは思えない。各部分のつながりが弱いのだ。映画音楽のように色んな楽想が流れていく。有機的でない。実際に作曲した新垣氏も本気で作ったわけではないようだし。ま、あとからの感想ではあるが。

で、このセットの事だが、1枚めは有名作曲家のを集めたアンソロジー。大体、日本の民謡や祭りの曲からモチーフを取った曲が入ってる。2枚め以降が作曲家単位のCD。適当に選んで聞いてみる。

CD10、伊福部昭
1-3.シンフォニア・タプカーラ(1954、1979改訂)
4.ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(1961、1971改訂)
5.SF交響ファンタジー 第1番(1983)


これは面白いと思った。この人のはゴジラでも分かるけど、リズムに特徴がある。これらの曲には直接日本的と言えるメロディーはないのだが、情念において日本的というのか、土俗的なものがあって、聞いてて面白い。心地よくて、酒の肴になる(笑)。時折入る懐かしいメロディーが中々いい。特に1曲めはいいなあ。三曲目は、ゴジラシリーズのモチーフを使ったコンサート曲。

解説書によると、この人は完全に独学で作曲の勉強をしたらしい。そして北海道の林業管理官をやっていた21歳のときに作った曲、「日本狂詩曲」がパリのコンクールで優勝した(1935年)。その時点では国内では全く知られていなかったとか。大変な才能の持ち主だったんだろう。北海道でアイヌの音楽などに触れたのが大きかったらしい。この曲はCD1にあるが、日本風な旋律を使いながらも、内に籠もった情念の表現が素晴らしい。くすんだ音色のビオラに乗る主旋律とそれを背後から執拗に支える打楽器群。はるか昔から続く日本的感性なのだろうか。この曲を選んだ人の炯眼は讃えられるべきだろう。

CD14 早坂文雄
1-2.ピアノ協奏曲(1948)
3.左方の舞と右方の舞(1941)
4.序曲 ニ調(1939)


ピアノ協奏曲が素晴らしい。敗戦の悲しみをこれほどに表した曲を他に知らない。当時の人の悲しみを素直に表していると思うが、意外にこういうのはないなあ。戦争関係は全否定の時代だったし。あの戦争は間違いであったと散々に言われてきたが、しかし、当時の人達は白人の支配する世界の中で足掻いていたのだ。それが霧散した気分がよく分かる曲だ。クラリネットの虚ろな響きのソロが醸し出す雰囲気は格別だ。思えば私は子供の頃、教師の誘導にのり、日本は負けて良かったと親の前でいったものだ。その時父親が奇妙な表情をしたのを今でも覚えている。父親は戦争時軍務についていた。全く違う意識の中で生きていたのだ。もはや謝るすべもないが。


続く

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドビュッシーは良くわからない、不思議な作曲家

ピアノ曲はミシェルベロフ、弦楽四重奏はパレナンが好きだけど。ちょっと変わった演奏があった。
弦楽四重奏の第3楽章をサクソフォンカルテットで演奏したもの。Aurelia saxophone Quartet

繊細さがいいなああ。

オリジナルの弦楽では、youtubeにあるのではこれかな。Quatuor Cavatine のもの。

これは旋律の芯がはっきりしていて、それでいて重くないのがいい。ドビュッシー・ラベルでは、重すぎてはいけないし軽くてもいけない。ベストはパレナンだと思うが、これもいい。
カペーは重すぎる。→ youtube
東京カルテットは軽過ぎる。 → youtube
ちなみに、パレナンのラベル → youtube


ミシェル・ベロフの月の光


12の練習曲


前奏曲集、第1巻


劇的なダイナミズムに満ちた演奏だと思う。ドビュッシーというと上品な雰囲気の上面をなでたような演奏が多くて、よく分からなかった。良い意味で破壊的で、懐に切り込んでいって、ドビュッシーが深く隠していた感情を露わにしたような演奏。18:35からの「西風の見たもの」など鍵盤を叩きつけるようにして弾いてるし、23:45からの「途絶えたセレナーデ」も激しいパッセージと懐かしいメロディーの対比が鮮やかだ。

弦楽四重奏曲は、それとは逆に、シャガールの絵のように無重力的な、現世から解放されたような趣がいい。特に、ラベルと共に、ピチカートで弾く第2楽章が好み。
→ ドビュッシー 、
→ ラベル
簡単に切り替えて聞けるとはいい時代になったもんだ。

ちなみに、ラベルはドビュッシーの弦楽四重奏に習って似たような構成にしたらしい。おチャメというのか、冗談のような雰囲気がラベルにはある、曲にも。古風なメヌエットとか → youtube


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ミュージカル「対馬物語」・・対馬市民劇団「漁火」

縁あって見てきた。(11/27、早稲田大隈講堂。ジェームズ三木脚本、劇団「わらび座」制作協力)
全てをアマチュアで演じているもので、正直いってあまり期待はしていなかったのだけど、かなりよくて感動してしまった。
まあ、ソリストについては若干不安定な面があったし、マイクの不調もあったが、合唱、踊り、大太鼓、剣舞などはしっかりしてて見ごたえがあった。対馬市長も来てて挨拶をしてた。朝鮮通信使の世界遺産登録を目指しているらしい。

このミュージカルは、朝鮮出兵から関ヶ原の戦い、朝鮮通信使招聘に至るまでの、対馬藩の苦衷を描いたもの。
米の収穫量の少ない対馬にとって、朝鮮との通商は絶対に必要なものであったが、秀吉は朝鮮から明を攻めることを見越して、腹心の小西行長の娘マリアを、対馬藩主の宗義智に嫁がせる。

ストーリーは、その婚礼の席から始まる。義智はマリアにこんな九州の片田舎に来てやっていけるのかと強く覚悟を問うが、マリアは嫁いだ以上は父親に逆らってでも夫に従うと誓い、二人は信頼し合う。後に、義智も、小西やマリアに習い、キリスト教徒となる。二人の間には3人の子供が出来る。
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朝鮮との交渉は決裂し、秀吉は朝鮮出兵の号令を発する。藩内は揺れるが従わざるを得ない。その後秀吉の死と共に戦は終わるが、そのあとまた直ぐに関が原の戦いとなる。小西家から嫁を取った宗家は、西軍に属することになるが、敗れて義智は一時行方不明となる。小西は切られ、義智も自害を図るが止められて、家康の沙汰を待つことになる。
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家康からは、命は助けるが朝鮮との交流を図ること、キリスト教は今後は禁止とすることなどを言い渡され、マリアと娘は長崎の修道院に送られ、息子(小西マンショ)は廃嫡となり部下に渡される。
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その後、国書偽造などの苦心の末、朝鮮から通信使を迎える事となる。その前夜、突然マリアが長崎から来て、今までの義智の苦労をねぎらい、死ぬまで気持ちは変わらないと言う。ところが、その直後、長崎からの使者が来て、一昨日マリアが亡くなったと告げるが、義智はマリアはさっき来てたではないかといいながらマリアを探すが、もう姿はどこにもなく、亡くなったのを悟り、絶叫して終わる。
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ちなみに、小西マンショはのちにポルトガルに渡り日本人最後の司祭となり、日本に密かに帰って(1632年)、布教を続け、44年に飛騨で捕まって刑死したという。

テーマ : ミュージカル
ジャンル : 学問・文化・芸術

「オペラのおはなし にほんのみんわ」・・・芸大同期生による音楽の物語

19日の日は、午後はこのマチネーコンサート、夜はBABYMETALと贅沢な一日であった(笑)。初めてかな、2回のコンサートは。
芸大出身の歌手による、オペラの抜粋と、日本の民話による小オペラのコンサート。
芸大他出身の歌手、平良光代(S)、永瀬祐紀乃(S)、諸岡智子(S)、小谷円香(MS)、伊藤潤(T)、田口直子(MS)、金努(B)、ピアノ伴奏、渡辺郁子。

第一部は、オペラからの一部の舞台装置付き抜粋。
ホフマン物語より「舟歌」by永瀬、小谷・・・音楽がとても心地よい。二人もピアノも良い音色をだしていた。

ラ・ボエームより、「鍵の二重唱、冷たい手を、私の名はミミ」by諸岡、伊藤
物語初めの有名どころ。ちょっとした演出で物語に入ってしまう。いい雰囲気で、客席は静まり返って聞いていた。

オルフェオとエウリディーチェより「あなたを愛する夫についてきて」、「エウリディーチェを失って」by永瀬、田口
まあ、曲としてはあまり面白くない。グルックと言うと何か前世代の物のように感じる。

リゴレットより「慕わしい人の名は」、「美しい愛の娘よ」by平良、小谷、伊藤、金
凄まじいコロラトゥーラ・ソプラノ。ただ、日本人として聞いててどうなのかと思ってしまう。感性的に合わない気が。4重唱は圧巻。


第二部、日本の民話。

「ちゃんがちゃがうまこ」、宮沢賢治 詩、千原英喜 作曲、by諸岡、小谷、田口
綺麗で透明な三重唱

「あまんじゃくとうりこひめ」、若林一郎 作詞、林光 作曲 全員参加
これはなかなか面白い曲だった。30分程度の小オペラ。タイトルの意味は「天邪鬼と瓜子姫」
お爺さんとお婆さんが、あるとき川で瓜を拾ったら、中に可愛い赤ちゃんが。大事に育て、機織りの上手な美しい女性に成長する。あるとき、爺さんと婆さんが二人で町に行く事になるが、近くに天邪鬼がいるから気をつけろ、絶対に戸を開けてはいけないと言い聞かして出かける。天邪鬼は、一度機を織ってみたいので中に入れるように頼むが瓜子姫は入れてくれない。
ところがその時、殿様と家来がやってきて、瓜子姫を自分の手にいれようと話しているのを天邪鬼は聞いてしまう。それで一度殿さま達が帰った隙に、中に入れろ助けるからといって、強引に中に入る。そして瓜子姫を隠して、自分が瓜子姫の格好をして機を織る。そこに殿様がやってきて瓜子姫に扮装した天邪鬼を連れだそうとする。その時、天邪鬼は、自分の姿(鬼の格好)を出して、殿様たちをびっくりさせて追い払ってしまう。そこへ爺さん婆さんが帰ってきて、天邪鬼を追い払うが、瓜子姫は実は天邪鬼が自分を救ってくれたんだといって、遠くから天邪鬼に感謝を伝える、といった物語。
各人のキャラが実にあっていて良かった。特にバカ殿役の金努の演技には唖然(笑)。ビデオでも撮っておきたかった。歌手って、俳優の素質も必要なんだね、と思っった次第。

日本はこういった音楽をもっと作るべきだったのではないだろうか。

付け加えると、ピアノ伴奏の渡辺さんの演奏が非常に良かった。音の粒が揃っていて綺麗だったのと、音色や音量のコントロールによる感情表現が素晴らしかった。ピアノ伴奏で作曲家の気持ちが表現されてたような気がした。

テーマ : 音楽を楽しもう!
ジャンル : 音楽

L.ウラッハの芸術ークラリネットの達人の全集

はるか前から期待していたものがやっと出た。
ウイーンフィルのかつてのクラリネットの首席の11枚組BOX。Scribendum Argento SC802
曲目は
CD 1
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調, K.581
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調, K.622

CD 2
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調, K.581
モーツァルト:クラリネット協奏曲イ長調, K.622

CD 3
モーツァルト:5つのディヴェルティメント変ロ長調, K.439b (Anh.229)

CD4
モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調, K.361 (370a) "グラン・パルティータ"
モーツァルト:セレナード第11番変ホ長調, K.375

CD5
モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調, K.361 (370a) "グラン・パルティータ"
モーツァルト:セレナード第12番 ハ短調, K.388 (384a) "ナハトムジーク"

CD 6
ベートーヴェン:八重奏曲変ホ長調 Op.103
モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調, K.297b, Anh.C14.01
ベートーヴェン:ロンド変ホ長調, WoO25
ハイドン:八重奏曲ヘ長調 Hob.II:F7

CD 7
シューベルト:八重奏曲へ長調, Op.166, D.803
リヒャルト・シュトラウス:セレナード変ホ長調, Op.7(管楽器のための)

CD 8
ベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調, Op.20
ベートーヴェン:モーツァルト「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」の主題による12の変奏曲ハ長調WoO28

CD 9
ブラームス:クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調, Op.120-1
ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調, Op.120-2
シューマン:おとぎ話, Op.132
メンデルスゾーン:演奏会用小品第1番へ短調, Op.113
メンデルスゾーン:演奏会用小品第2番ニ短調, Op.114

CD 10
ブラームス:クラリネット三重奏曲イ短調, Op.114
ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調, Op.115

CD 11
グリンカ:悲愴三重奏曲ニ短調
リムスキー=コルサコフ:五重奏曲変ロ長調
リヒャルト・シュトラウス:組曲変ロ長調, Op.4(13管楽器のための)


ほとんどがつて出ていた、Westminster のものだが、2と4はEMI原盤。2の協奏曲はカラヤン指揮。

ウラッハは、私にとっては、ベスト3に入る演奏家。他を上げるなら、ピアニストのリパッティ、歌手のフラグスタートか。フルトベングラーとかは、オケや時期によって出来具合が上下しているようにみえるし、オケの音が十分には録音されていない。リパッティは、cdのボックス・セットは2種かったし、レコード時代から何度も買ってる。フラグスタートは、各種集めている所。

他にもホルストフスキー、シャリアピン、ベーム、リリンク、イブリーギトリス、グールド、パレナン四重奏団、ギレリスとか、色々好きな演奏家はいるが、この3人は別格。

ウラッハは、ブラームスの5重奏曲が絶品。他の演奏とは違う。まるで別の曲のように。実際楽譜をみてると、曲想、強弱などの指定が市販されている楽譜とはかなり違う。それがブラームスの指定したものかどうかは知らないが。響きの良さ、ふくよかさを味わうには、モーツァルトがなんと言っても素晴らしい。映画「シューャンクの空」で流されるアリアがあるが、あれを思わせるすばらしい曲。

続く

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フラグスタートの歌唱ーグリーグ歌曲のCD

HPに移動しました。http://www.kiyo-furu.sakura.ne.jp/flagstad.html

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フラグスタートの歌唱ーワーグナー

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ジョージセルの指揮した「タンホイザー」、54年、Met、ヴァルナイ他

最近、”Wagner at the Met”というボックスセットを買ったのだが、その中にあった。30年代~50年代のメトロポリタン歌劇場で演奏されたワグナーの主なオペラ演目をセットにしたもの。歌手は当時の超一流を揃えている。フラグスタート、ヴァルナイ、ロスアンへレス、メルヒオール、グラインドル、ホッター、スバンホルム、他

まだ全部は聞いてないが、セルの「タンホイザー」が中々面白かった。セルが指揮したワグナーの全曲盤が他にあるかどうかしらない。有名な管弦楽曲集はあるが。検索したら、ワルキューレもあるらしい。普通はセルとワグナーのイメージは合わない。官能的で息が長く、うねるような音楽のワグナーと、引き締まったスタイルで颯爽と指揮するイメージのセルは全然会わない(笑)。しかし、これは面白かった。

メンバーが当時のトップクラスという事もあるが、贅肉をそぎ落としたようなセルの指揮が意外にあっていた。後のブーレーズ指揮にも通じるのかもしれない。序曲など、まるで、前期古典派の交響曲のように室内楽的でテンポが速い(笑)。しかし、これが実に情熱的で終った途端に喝采を叫びたくなるように気持ちのいい物だったのだ。実際、序曲が終ると聴衆から大拍手がおきている。

ちなみに、そのスタイルにあわせたのか、初版に近いドレスデン版を使っている。あまり普段聞くことのないものなので、ちょっとびっくりする面はある。最初の方の官能的なバレーシーンはなく、序曲がおわると突然ベーヌスとタンホイザーの会話が始まったり、序曲自体も何か響きの違う部分がある。

勿論、歌わせるところはしっかり歌わせていて、何も問題はない。とりわけ第三幕は開始から、巡礼の歌、エリーザべトの祈り(M.ハーショー)、夕星の歌(ジョージ・ロンドン)や、ローマ語り(主役はラモン・ビナイ)、などテンポを落として十二分に歌わせている。演奏も劇的で申し分ない。中では、エリ-ザベト役の、Margaret Harshawが、良く通る強い声で歌ってるのが印象深い。あまり知らない歌手ではあるが、METの常連だったらしい。このセットの中では、ラインの黄金でフリッカも歌っている。

羊飼いを歌うロベルタ・ペータースって人も良かった。ビブラートの少ないストレートな綺麗な声。私が始めてみたオペラというのが実は二期会のタンホイザーだったのだが、そのとき羊飼いを歌ったのは、斉藤昌子さん。今でも記憶に残ってる美しい声だった。岩場の上に牧童の姿で座って、ほんとにまるで少年のように清んだ声で歌っていた。もう何十年も前の事で、他のメンバーが誰だったかは忘れたが、この人だけは覚えている。

メンバー
Tannhauser..............Ramon Vinay
Elisabeth...............Margaret Harshaw
Wolfram.................George London
Venus...................Astrid Varnay
Hermann.................Jerome Hines
Walther.................Brian Sullivan
Heinrich................Paul Franke
Biterolf................Clifford Harvuot
Reinmar.................Norman Scott
Shepherd................Roberta Peters

Conductor...............George Szell

録音もいい。最近30年代、40年代あたりのものをよく聞くが、声に関する限り、古くても全然問題無い。第1幕と第2幕の最後の辺りの重唱も聞き苦しいという事もない。実はこのセットの中で一番期待してないものだったのだが(笑)、とても良かった。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

フラグスタートのリートなど

babymetalのページで、うっかりフラグスタートの事を書いたばっかりに、色々聞いてたら、またはまってしまった。youtubeにはなんでもあるなあ。ちなみに、HPでも書いてる。
ワーグナーについては、史上最高クラスとの評価があるので、それ以外のを主に。

グリーグの歌曲で、通常、Ich liebe dich(君を愛す) として知られる歌。36年だから、フラグスタートの絶頂期。


同じく、「過ぎし春」。57年だから、オペラからは引退していた時代、多分さよならコンサートでの歌唱。


あのシューベルト「魔王」とかも


シューマンの愛すべき歌、「クルミの木」


同じく、「異郷にて」


ワーグナー「さまよえるオランダ人」より、ゼンタのバラッド。戦争直後、オペラ界から追放された状態にあったときに、アメリカのサンフランシスコで歌ったもの。大変だったろうと思うが。

この歌は、タンホイザーの「夕星の歌」と並んで、ワーグナーの歌では最愛の歌。もし、絶頂期のフラグスタートの声でこの歌を聞かせてやる、と言われたら、悪魔に魂を売るのも可(笑)。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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