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ホロストフスキーが亡くなっていたとは

昨年、亡くなっていたらしい。愕然。いや参ったな。ぴあには登録して、来たら連絡が来るようにしていたのだが、知らなかった。もう人生の楽しみがなくなっていく。

全力で歌う人だった。Dicitencello vuie

脳腫瘍の手術をしたとは聞いていたが。いやあ、参ったな。ほんとに、楽しみが消えていく。55歳。この人の歌は、ロシア民謡のページに入れてる。しかし去年の11月か。1年近くも気付かなかったとはね。
こちらに(→サイト)色々と写真がある。両親健在なんだな。左腕に「虎」の字のタトゥーが。










日本にも来てたんだね。




ネトレプコとのデュエット

ネトレプコの最初の歌は、カールマン作曲の「チャールダッシュの女王」より、「山こそ我が故郷」
最後の曲は、ロシア民謡「鶴」。これは広島に関して作られたとか。戦争の悲惨さを歌った曲。

赤軍合唱団と


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テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

Anita Rachvelishvili(アニタ・ラチヴェリシュヴリ)という歌手

グノーの「サフォー」というオペラの「わが不滅の竪琴よ」って曲が気に入って、色々聞いてたら、見つけた歌手。グルジア人(ジョージア)らしい。まだ30代前半の若手らしいのだが、えらい貫禄あるな(笑)。

すばらしい。歌に入っていってる。こういう歌手はそうはいない。

2分35秒辺りからのアリア、フランス語原詩と英語訳。なぜか日本語訳が見つからない。

Ô ma lyre immortelle,                  Oh my immortal lyre,
Qui dans les tristes jours,               Who, during sad times,  
A tous mes maux fidèle,                 Faithful to all my sorrows, 
Les consolais toujours,                 Always consoled them.
En vain ton doux murmure               In vain thy sweet murmur
Veut m'aider à souffrir,                 Tries to help me in my suffering.   
Non, tu ne peux guérir                  No, thou canst not heal
Ma dernière blessure;                   My final wound,
Ma blessure est au coeur.                My wound is to the heart.
Seul le trépas peut finir ma douleur, ma douleur.  Only death can put an end to my pain. 

Adieu ! flambeau du monde                Farewell, torch of the world
Descends au sein des flots !               Sink beneath the waves.
Moi, je descend sous l'onde               I sink into the deep  
Dans l'éternel repos                     Into eternal rest.
Le jour qui doit éclore,                  The new day that will dawn,
Phaon, luira pur toi,                    Phaon, will shine for you,
Mais sans penser à moi                  But with no thought of me
Tu reverras l'aurore.                   Thou wilt see another dawn
Ouvre-toi, gouffre amer !                 Open up, bitter abyss.
Je vais dormir pour toujours dans la mer,      Open up, bitter abyss.
Dans la mer.                         I go to sleep forever in the sea
Ouvre-toi, gouffre amer,
Ouvre-toi,
Je vais dormir pour toujours dans la mer.



それで、CDが一枚でてるので、かった。
「ANITA」
1 Carmen, WD 31: Act I: Près des ramparts de Seville ("Seguidilla")
2 Samson et Dalila, Op. 47, Act I: Printemps qui commence
3 Il Trovatore, Act II: Condotta ell'era in ceppi
4 Don Carlo, Act II: Nei giardin del bello (Canzone del velo)
5 Werther, Act III: Je vous écris de ma petite chambre ("Letter Aria")
6 The Legnd of Shota Rustaveli: Cavatina of King Tamar
7 Samson et Dalila, Op. 47, Act II: Mon coeur s'ouvre à ta voix
8 The Tsar's Bride, Act I: You Will Pay ("Lyubasha's Aria")
9 Carmen, WD 31: Act I: L'amour est un oiseau rebelle ("Habanera")
10 Cavalleria rusticana: Voi lo sapete, o mamma
11 Sapho, Act III: O ma lyre immortelle
12 Don Carlo, Act IV: O don fatale

フランス系が多いのか。6番目のは、グルジアの作曲家らしい。
















モスクワでのコンサート

テーマ : 本日のCD・レコード
ジャンル : 音楽

バーバラ・ヘンドリックスの黒人霊歌・・・ラ・フォル・ジュルネ

池袋と丸の内のコンサートホールを、ゴールデンウイークの間かりて演奏会が行われている。一つひとつのライブは45分から1時間の割と短めで、多分百を超えるライブで構成されていて、手軽に音楽を楽しめるようにという狙いのようだ。ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)と名付けられた音楽祭の、今年のテーマは、モンド・ヌーヴォー(新しい世界へ)。まあ、世界中あれやこれやと色々あってるわけで、まあ、分かるといえばわかる(笑)。こんな所に移民反対なんてことを持ち込んではいけない。純粋に音楽を楽しむしかない。

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で、行ったのは、バーバラ・ヘンドリックスのコンサート。この人については、何度かこのblogでも書いた。とりわけフランス物が面白いということで。ドビュシー、デュパルクなど。→ ページ

しかし、今回の歌は、黒人霊歌に各種の詩を混ぜたものだった。なかなか感動した。知ってる曲はごく少なかったが。前半に出てきた、Amazing Grace、後半の、Strange Fruit、それに最後の方に出てきた、Summer Time ぐらいかな。どれもかなり独自の味わいを加えていたが。

最後に、CDを買った人にはサインを暮れるというので、早速かってならんだ(笑)。まあ、ミーハーだし。まあ、あまり目が良くないのにメガネをもっていってなくてよく見えてなかったというのがあったけど。間近でみてみたかった。サインを貰ったときには、ニコっと笑ってくれた。

ちなみに、購入したのは本年の1月に録音されたもので、上記3曲の配置が全く同じものなので、多分の他の曲も同じだろうと思う。タイトルは、"the road to freedom"。




テーマ : Gospelゴスペル
ジャンル : 音楽

変わった演出の「さまよえるオランダ人」DVD購入

以前、ライナー指揮のオランダ人のCDについて書いた時見つけた動画がかなり妙な演出だったので、気になっていたのだが、DVDを見つけたので、米amazonから購入(→ サイト)。送料入れて3800円くらい。

8:15辺り、体を回転させてゼンタのバラッドを歌うシーンはいいなあ。

Cast
Robert Lloyd (Daland)
Catherine Naglestad (Senta)
Marco Jentzsch (Erik)
Marina Prudenskaja (Mary)
Oliver Ringelhahn (Der Steuermann Dalands)
Juha Uusitalo (Der Holländer)
Netherlands Philharmonic Orchestra; Harmut Haenchen

Production
Company: De Nederlandse Opera
Stage Director: Martin Kušej


上の動画は、第二幕初めの部分で、本来なら乳母のマリーと娘達が糸を紡いでる場面のはずだが、全然そんな雰囲気はない。プールから上がった女達がくつろいでる雰囲気。ビルの中のプールかと思ったら、どうやらクルーズ船の中のプールらしい。ほとんどヌードの人はいるし、また、1:30辺りから出てくる黒い影とか意味不明な演出。どういう意図だったのか知りたかったのだが、一通り見てもよく分からん(笑)。とにかく相当変わってる。


ダーラントは救命胴衣付けてるし(笑)。なんじゃそりゃあ。オランダ人がダーラントに見せる財宝は、紙幣だし。
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乳母のはずのマリーは、ボディコンのケバい女だし(笑)。まこれは受けたが。

しかし、ゼンタとオランダ人はそれっぽい雰囲気をしてる。第二幕。
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ダーラントは金に目がくらむ俗物ぶりをよく表してる。
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プレスリーばりに歌うエリック。背後からしのびよるオランダ人。
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第3幕、ガラスの向こうで歌うダーラントの船の船員や糸紡ぎの女たち。そして、前面には黒尽くめのオランダ人の船員。
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ゼンタとエリックの会話を聞き、絶望に落ちこむオランダ人。
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まあ、演出はちょっとギャグ気味な感じもなくはないのだが、歌唱や演奏、演技は非常にちゃんとしてる。緊張感が伝わってくるようなライブ。しかし、いまいち意図が不明なのだが。現代の市民生活の中に潜む、永遠の愛を求めるオランダ人やそれに答えようとするゼンタのあり方を表したのだろうか。それにしては、ちょっと奇抜過ぎるのだが。Amazonのコメント欄も賛否両論。ちなみに、最後の場面が、オリジナルの脚本とは違っている。いいのかね、それって。

歌手としてはオランダ人やダーラントはかなり良かった。勿論ゼンタもだが、ちょっと声が弱いかな。ただ、歌はいい。これを映像抜きに音だけで聞いたら何も問題は無かっただろうと思う。まあ、映像も面白いし、自分としてはこれはアリだな。



テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

ライナー指揮「オランダ人」・・・Wagner at The Met

以前、ジョージ・セル指揮の「タンホイザー」について書いたが(→ ページ)、もう二年も前になる。「Wagner at The Met」というCDセットのもの。やっと2つめを聞いた(笑)。時の流れは速いなあ。

NYメトロポリタン歌劇場でのワーグナー演奏から抜粋してセットにしたもの。今回、「オランダ人」を聞いたが、さすがに、有名歌手の歌ったもので、さらにその中でいい演奏のものを組み合わせたのだろうってことが、これを聞いて実感した。ま、当たり前ではあるが、適当に組み合わせたのかと思ってた。

この演奏は、
ハンス・ホッター(オランダ人)
アストリッド・ヴァルナイ(ゼンタ)
セット・スヴァンホルム(エリック)
スヴェン・ニルソン(ダーラント)
ヘルタ・グラーツ(マリー)
トーマス・ヘイワード(舵取り)
フリッツ・ライナー(指揮)
録音時期:1950年12月30日


全体のテンポは速く激しい。アメリカ風に大向うの受けを狙ってるような演奏。聞いてて面白い。効果音も多く入っていて、まるで舞台を見るようで、とても片手間では聞けない(笑)。他の作業をやりながら聞くのは無理な演奏。

なかでも世界的な歌手3人、ホッター、ヴァルナイ、スヴァンホルムはすばらしい。とりわけホッターの歌詞の読み込みや歌わせ方は他を引き離している。ただ、その点、同じバスのダーラントを歌う歌手との差が印象つけられてしまうが。こちらの歌手はなんだか、イメージが曖昧な歌い方をしている。役になりきってない印象。声もやや弱い。ただ、低音は出ていて、下のDだったか、しっかり響いているが。スヴァンホルムはこんなところで使うのはもったいない気が。若々しく崇高とさえ言える声で主役を張ってる風情。この役にはもっと荒い人でも良い気が。

ヴァルナイは若干微妙。第二幕での、ホッターとの長大な二重唱は素晴らしいが。自分がその場にいれば、ブラボーとでも叫びたく成るに違いない。ただ、ソロが今ひとつだった。ゼンタのバラッドはもっと狂気じみてないといけない(笑)。実際そういう心理状況のはずなのだから。何か教科書通りに歌ってる感じ。求めるものが手に入らない。このオペラ全体をゼンタの想像のなかの物語だとする演出もあるぐらいだし。

ヴァルナイて人は、50年代のバイロイトやNYメットを支えたひとなのだが、今ひとつ人気がないというか、知られていない。声は綺麗だし破綻があるわけでもないが、どこか突き抜けた所がない気が。そんなに聞いたわけでもないが。ここが好きだ、と言われる部分がない印象。無理をしなかったといえるかもしれない。この人はドラマチックソプラノでは異例の長期間歌った人らしいが、そういう面もあったのかも。

ギネス・ジョーンズ


知らない歌手だけど。


フラグスタートの37年の演奏。狂気というよりは、そこを通りこして清明な境地に達したような演奏ではあるが。

もし神様が人生で一つだけ願いを叶えようというのなら、私の願いは、フラグスタートの居た時代と地域に生まれ変わらして欲しいと言うことになる(笑)。

変な演出のがあったので貼っておく。現代的なビルの中に糸車(笑)。後ろをうろうろしてる黒い影は、幽霊船の船員なのかな。

船をプールに変えているのか。変わった演出だなあ。奥の一般人がいるのがダーラントの船で、手前の黒い影がいるのが幽霊船か。全体を見てみたいが。しかし、音楽は偉大だ。どんな演出にも損なわれない。



あとこのMETの演奏で決定的に問題だと思うのは合唱が雑な事。女声も男声も。このオペラは合唱でドラマが進んで行く面があるわけだが、それなのにかなり粗く雑。声が揃ってない。少人数の印象もある。これは自分としてはかなり評価が低くなる。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

伊福部作品で気にいったものの貯蔵庫

協奏風狂詩曲

伊福部の曲は確かにリズムに特徴があるのだが、私はこの人のくすんだ音色のメロディーが好きだな。北日本の情念を孕んでる趣がある。

これら伊福部の曲の原点になったと思われる、「日本狂詩曲」、21歳で、林業管理官をやっていた時の作品。天才的な感性と技術の持ち主だろう。



協奏風交響曲


交響譚詩

テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

レジーヌ・クレスパンのCDボックスセット

WARNER CLASSICS " Regine Crespin a tribute"、10枚組CDセット。
なるべくCDは買わないようにしてはいるのだが、BOXセットとなると、お得な感じがして(笑)、つい気を唆られてしまう。特にクレスパンのはあまりCDを持ってない。YOUTUBEではよく見たから、一応金を払うかという意味もあるし、ポイントが溜まってたので(笑)、迷ったが買ってしまった。で、買ってよかったと思ってる。

かなり好きな歌手ではある。声はやや細めだが、繊細でかつ理知的な歌い方をする。シューマンではこの人のが.一番いい。ところが実際は、ドビュッシーから、イタリアオペラ、ワーグナーまで幅広く歌いこなす人だった。あの有名なショルティの「指輪」では、ジークリンデを歌ってる。このセットにはそういった色んなジャンルのCDが選ばれている。以前出てたアルバムをまとめたもののようだ。

CD1・・・各種オペラのアリア
CD2・・・ワーグナーの作品、プレートル指揮
CD3・・・フランスオペラ、グノー、マスネー
CD4・・・ベルディ、マスカーニなど、DECCA音源
CD5・・・ラベル、ベルリーズ歌曲集、アンセルメ指揮、DECCA音源
CD6・・・ベルディのアリア、プレートル指揮
CD7・・・シューマン、フォーレ、デュパルクなど
CD8・・・シューマン、ヴォルフ、プーランクなど、DECCA音源
CD9・・・ベルリオーズ、マスネ、オッフェンバックなどのアリア、プレートル指揮
CD10・・・プッチーニ、ビゼー他のアリア

何はともあれ、CD7から。どの作曲家のも非常に良い。YOUTUBEにアップ済のが多いが(笑)。
これがもろそれ。


1曲め、異郷にて、は何気なく聞き始めたのだが、いきなり引き込まれた。伴奏のJohn Wustmanて人の演奏が表現力豊かかつ繊細で非常にいい。CD7とCD8はだいたいこの人。実はこの曲は以前発表会で歌った。間違えたが。二曲目は伴奏と半拍ずれていて、ちょっと難しい。練習したけど、最後まで上手く合わなかった気が。テンポを揺らされるともうダメ(笑)。先生が、いたずら半分にわざと揺らすから、そのたびに私のリズムキープは崩壊していた(笑)。5曲目は有名な月の光(8:35)。音質はやはりCDの方がかなりいいかな。リマスターされてるせいか。

これも、フォーレ、水のほとりで。

素晴らしい。

CD3のフランスオペラものも良かった。あまりというかほとんど知らない作品ばかりなんだけど、歌の力は大きい。
グノーのオペラ「サフォー」からのアリア、「わが不滅の竪琴よ」。音源はCD3。


CD4のイタリアオペラから。「オテロ」の「アベマリア」というと自動的にマリアカラスの緊張感に満ちた声が脳内で再生されるわけだけど(→ YOUTUBE)、クレスパンのはまた違った趣がある。

まあ、声が綺麗すぎるのかなあ(笑)、どうもドラマ性に欠けるような面がある。この世の話じゃ無くなるような。紐解くこともできない感情のもつれとか、激情の話だし。しかし、こういう陰惨な話をわざわざ見る人の気持もよく分からんけどね(笑)。まず私は見に行かないと思う(笑)。

CD10はなかなか充実している。トスカ、カルメン、そして全く知らなかった「ラペリコール」。
ハバネラ。かなり後の時期の歌唱かな。


歌に生き、恋に生き。


オッフェンバックのオペラ「ラペリコール」から、「あんたはハンサムじゃない、だけど、、好き」」


この人はいわゆるイタリアオペラはあまり似合わなかった印象。多分理由は音程が超正確だから(笑)。まるで、刺身包丁を差し込んだような音程の取り方をしている。1ミリも1ミクロンもずれてないような入り方。イタリアオペラの場合は、狂乱の場とかのような、激情に駆られたような歌い方をするケースがあるが、この人は常に正確に歌ってる。いくらかは上ずったりした方がいいのではないかなと思うのだが(笑)。一方でワーグナーもそんなには似合わない。ブリュンヒルデとか歌ったのはあるのだろうか。フランス的明晰さ、といういうのがあるとしたら、この人の歌唱はそれを体現してるのかもしれない。私が聞いてて一番マッチしてると思うのは、シューマンやフォーレのリート。しかし、プッチーニやビゼーも良かった。あとほとんど知らないオッフェンバックとか。CDのボックスセットものは、まるで興味なかった曲を聞くキッカケになってなかなかおもしろいものだ。

CDセットにはないが、蝶々夫人

と思ったけど、CD4に同じ演奏で入ってた。


(11/6追記)
知らなかったのだが、カラヤンの「指輪」全曲盤の内「ワルキューレ」で、クレスパンがブリュンヒルデを歌っていた。その後のでは歌手が変わってるが。ネットで見た限りでは、そんなに評価は高くないような。これで喉を無理して、メゾソプラノに落としたとか書いてるところもあったような。
youtubeにあったので聞いてみた。

これの、17:33からと、18:32からなどが、クレスパンの声。あまり合ってるとは思えない。ジークリンデも声が細いヤノビッツで、こちらはいいとしても、ブリュンヒルデに合うとは思えない。なんだか、オペラが声のドラマだという側面が無視されてる感がある。綺麗に演奏すればいいというものでもないだろうと思うが。

ボックスセットのCD2は、ローエングリン、パルシファル、そしてワルキューレのジークリンデを歌ってる。ジークリンデはいいと思うのだが。



テーマ : 音楽のある生活
ジャンル : 音楽

ワーグナー『神々の黄昏』@新国立劇場、飯守泰次郎指揮


最近クラシック系のコンサートに行ってないので、何かないかなと思ってネットで見てたら、チケット売ってる人がいたので、買っていってみた。座席は最安値のあたり。まあ、声が聞ければいいと思って行った。で、十分に満足した。歌手は、主役クラスはバイロイトにも同じような役で出てるような人だし、文句なんかない。オケは読響。これも良かった。金管や打楽器の迫力が凄かった。ちょっと変かなと思ったのは、主役二人の服装。なんだか街中のおっさんおばさんみたいな服だったが^^;。他の人物は普通に役に合わせてるのだが。ブリュンヒルデは最後はちゃんとしたものになるのだが、ジークフリートはそのまま。しかもふたりともちょっと太ってるから、最初は違和感があった。まとにかく声が良かったからいいか。指揮者は飯守泰次郎。指揮は素晴らしかったと思う。これ見ていったけど、ライトモチーフがこんなに出てたとは知らなかった。



実は私が最初に行ったオペラは、飯守泰次郎指揮のタンホイザーだった。これは何十年も前の事だが、記憶にしっかり残ってる。ま、最初だからというのもあるが、一つには、舞台が物凄く簡素だったこと(笑)。その後いったワーグナーのオペラや、BS放送で見たもの、レーザーディスク,DVDなどでみたものは、みんな豪華な舞台セットで、もうどれがどれか混乱してよく覚えていないが、このコンサートはものすごーくあっさりしていてよく覚えている。

もう一つの理由は、牧童の役をやった斉藤昌子さんのきれいな声。牧童の役はこのオペラでは最後に書かれるぐらいの端役なのだが、印象的な役でもある。巡礼たちがローマへ贖罪の旅に出かける時に歌う。羊飼いの服装をして岩場の上で、巡礼達に向けてうたうのだが、それがアカペラの綺麗なメロディーで、しかもビブラートの掛かってない素直に伸びた声で歌って素晴らしかった、babymetalのSU-METALの声に少し似てたかも。またこれに唱和した形で歌う巡礼たちの合唱が、低音の引き締まった歌唱で良かった。このシーンは今でも目と耳に焼き付いている。この人はNHKの歌の番組などでも出てたみたいだが、そちらは知らない。ただこれだけで、ずっと覚えている。あと覚えているのは、最初のエロチックなダンスシーン(笑)。かなりきわどかった。体にビッタリあった肌色の衣装で踊っていた。ちなみに他の主役たちがどんな歌い方をしてたのかは、ほとんど覚えていない(笑)。

バイロイトのンホイザーから

43:00以降、巡礼の出発
2:22:00以降、巡礼の帰還と、エリーザベトの祈り、夕星の歌、ローマ語り
ヴァイクルのヴォルフラム役と、ヴェンコフのタンホイザー役は当たり役だなあ。嵌りすぎだが(笑)。これ以上のローマ語りが他にあるとは思えない。宙を見て笑う表情なんか最高(笑)。シェークスピア劇でもやれるのではないか。
あまり有名ではないが、1:53:00以降の、残酷なもの達よ、剣をすてよ、も名曲。41年録音のフラグスタートの歌唱は素晴らしい。悪いが、ギネス・ジョーンズも歌いきれてないと思う。


で、「神々の黄昏」だが、ちょっと気にいった歌手は、ハーゲンを歌った、アルベルト・ペーゼンドルファー。雰囲気がよく出いていて声も良かった。他の主役がちょっと予想した雰囲気と違ってのに対し、実にハーゲンらしいというか、影の主役っぽい雰囲気と歌い方をしていた。ジーグフリート役はヘルデンテノール的で良かったのだが、高音が多少きつい感じだった。ブリュンヒルデ役は、よく分からん。あと、ヴァルハラからブリュンヒルデの元にやってきたヴァルトラウテをやってる歌手、ヴァルトラウト・マイヤー。世界的な歌手。グートルーネは意外にも日本人歌手だった。演出は、もう亡くなっているが、名演出家、ゲッツフリードリッヒのものを使っていた。ライン河のイメージなどは面白かった。ただ最後の辺りが今一意図不明ではあったが。

実はまあ、ワーグナーは後期のものはあまり好きではない。オランダ人やタンホイザーはわかりやすくていいのだが、後半になると、やたらに歌詞が長い上に、ストーリーはあまり進まない。延々と音楽を聞く。まあ、それがいいという人もいるのだろうけど。三行で済みそうなところを何十行も使うからね。気が短い方だから、鬱陶しいなあとか思ってしまう。この演奏会も、2時に始まって終わったのが8時。実演奏時間は4時間半ぐらいか。椅子はちょっと固いし疲れたかなあ。ただ、演奏自体は良かったし十分感動した。ちなみに、皇太子さまが来てたようだ。後ろ姿をチラッとみた。もう一人のあの人は来てなかったようだ。

テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

近現代の日本人作曲家の20枚組ボックスセット

NAXOSから今までに出ていた日本人作曲家20人ほどのCDを20枚選んでセットにしたもの。片山杜秀エディション「日本作曲家選輯」。10800円。山田耕筰から武満徹まで網羅してある。

まあ、日本人作曲家の曲なんかほとんど知られていないだろう。中学なんかの音楽の時間に聞いた越天楽の編曲ものとかが聞かれてるぐらいか。例外的に、伊福部昭のゴジラの曲とは知られているが。名前は知ってても曲は知らないというのが、普通の日本人だろう。勿論私もそうだが。

前から気になってたのだけど、結構数が多くてどれから聞けばいいか分からない。ま、なんでも聞けばいいのだろうけど、戸惑ってしまう。これが普通のクラシックだと、運命・未完成とかピアノ・ソナタ月光・熱情・悲愴なんて典型的なのがあるのだけれど。去年たまたま行った日本人の歌手のコンサートで、林光作曲の小オペラ「あまんじゃくとうりこひめ(天邪鬼と瓜子姫)」を聞いて(→ページ)、なかなかおもしろいもんだなあと思って、他のも聞きたいものだと思っていた。今回まとまったものが出ると聞いて予約していたのが来た。

20枚セットでかなりぶ厚い解説がついている。1枚500円。セットものとしてはやや高い(笑)。最近は1枚100円とか200円ぐらいだからね。安のはいいけど、それを聞く時間がない。昔は逆で聞くものがなかったのだが。で、全部は聞かないケースが多い(笑)。だいたい似たようなものがセットになってるから飽きてしまうし。これは全部聞かないといけないなあ、と思ってる所。ま、今更聞いても何がどうなるというわけでもないが、取りあえずは一定の評価のあるものをを聞かないと話にならない。骨董屋もいいものを見ることから始まるというし。そうでないと、あの佐村河内騒ぎのような事が起きる(笑)。→ ページ

ま、あの問題を別にバカにしてるわけではないが(笑)、やはりあれはまともに音楽ってものを聞いてなかったことから起きたのではないかなあ。付属する物語、有名人の賛辞、メディアの持ち上げ、そういったものに影響されてたのだろう。動画に残ってるのを見ると、観客がスタンディングオベーションをしてるからね。ま、バカにしてるわけではないが(笑)。賞賛したいと思ったらすればいいわけで。しかし、それを壇上で平然と受ける佐村河内もたいしたもん。役者やねえ。ただ、返す返すも残念なのは、あの騒ぎ以前に彼の曲を聞いてなかったということ。聞いてて、おかしいとか思ってれば自分の耳に自信が持てただろうに。評判通りに素晴らしいとか思ってたなら、あんまり良い耳じゃないなと断定できただろう。耳の検定にこれほどのチャンスはなかった。もう二度とないだろう。ほんとに残念。ただ、後付けではあるが、聞いた感じでは、あまりいいとは思えない。各部分のつながりが弱いのだ。映画音楽のように色んな楽想が流れていく。有機的でない。実際に作曲した新垣氏も本気で作ったわけではないようだし。ま、あとからの感想ではあるが。

で、このセットの事だが、1枚めは有名作曲家のを集めたアンソロジー。大体、日本の民謡や祭りの曲からモチーフを取った曲が入ってる。2枚め以降が作曲家単位のCD。適当に選んで聞いてみる。

CD10、伊福部昭
1-3.シンフォニア・タプカーラ(1954、1979改訂)
4.ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(1961、1971改訂)
5.SF交響ファンタジー 第1番(1983)


これは面白いと思った。この人のはゴジラでも分かるけど、リズムに特徴がある。これらの曲には直接日本的と言えるメロディーはないのだが、情念において日本的というのか、土俗的なものがあって、聞いてて面白い。心地よくて、酒の肴になる(笑)。時折入る懐かしいメロディーが中々いい。特に1曲めはいいなあ。三曲目は、ゴジラシリーズのモチーフを使ったコンサート曲。

解説書によると、この人は完全に独学で作曲の勉強をしたらしい。そして北海道の林業管理官をやっていた21歳のときに作った曲、「日本狂詩曲」がパリのコンクールで優勝した(1935年)。その時点では国内では全く知られていなかったとか。大変な才能の持ち主だったんだろう。北海道でアイヌの音楽などに触れたのが大きかったらしい。この曲はCD1にあるが、日本風な旋律を使いながらも、内に籠もった情念の表現が素晴らしい。くすんだ音色のビオラに乗る主旋律とそれを背後から執拗に支える打楽器群。はるか昔から続く日本的感性なのだろうか。この曲を選んだ人の炯眼は讃えられるべきだろう。

CD14 早坂文雄
1-2.ピアノ協奏曲(1948)
3.左方の舞と右方の舞(1941)
4.序曲 ニ調(1939)


ピアノ協奏曲が素晴らしい。敗戦の悲しみをこれほどに表した曲を他に知らない。当時の人の悲しみを素直に表していると思うが、意外にこういうのはないなあ。戦争関係は全否定の時代だったし。あの戦争は間違いであったと散々に言われてきたが、しかし、当時の人達は白人の支配する世界の中で足掻いていたのだ。それが霧散した気分がよく分かる曲だ。クラリネットの虚ろな響きのソロが醸し出す雰囲気は格別だ。思えば私は子供の頃、教師の誘導にのり、日本は負けて良かったと親の前でいったものだ。その時父親が奇妙な表情をしたのを今でも覚えている。父親は戦争時軍務についていた。全く違う意識の中で生きていたのだ。もはや謝るすべもないが。


続く

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ドビュッシーは良くわからない、不思議な作曲家

ピアノ曲はミシェルベロフ、弦楽四重奏はパレナンが好きだけど。ちょっと変わった演奏があった。
弦楽四重奏の第3楽章をサクソフォンカルテットで演奏したもの。Aurelia saxophone Quartet

繊細さがいいなああ。

オリジナルの弦楽では、youtubeにあるのではこれかな。Quatuor Cavatine のもの。

これは旋律の芯がはっきりしていて、それでいて重くないのがいい。ドビュッシー・ラベルでは、重すぎてはいけないし軽くてもいけない。ベストはパレナンだと思うが、これもいい。
カペーは重すぎる。→ youtube
東京カルテットは軽過ぎる。 → youtube
ちなみに、パレナンのラベル → youtube


ミシェル・ベロフの月の光


12の練習曲


前奏曲集、第1巻


劇的なダイナミズムに満ちた演奏だと思う。ドビュッシーというと上品な雰囲気の上面をなでたような演奏が多くて、よく分からなかった。良い意味で破壊的で、懐に切り込んでいって、ドビュッシーが深く隠していた感情を露わにしたような演奏。18:35からの「西風の見たもの」など鍵盤を叩きつけるようにして弾いてるし、23:45からの「途絶えたセレナーデ」も激しいパッセージと懐かしいメロディーの対比が鮮やかだ。

弦楽四重奏曲は、それとは逆に、シャガールの絵のように無重力的な、現世から解放されたような趣がいい。特に、ラベルと共に、ピチカートで弾く第2楽章が好み。
→ ドビュッシー 、
→ ラベル
簡単に切り替えて聞けるとはいい時代になったもんだ。

ちなみに、ラベルはドビュッシーの弦楽四重奏に習って似たような構成にしたらしい。おチャメというのか、冗談のような雰囲気がラベルにはある、曲にも。古風なメヌエットとか → youtube


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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