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西村晃主演「怪談せむし男」、何十年ぶりか

65年制作、監督佐藤肇、脚本高岩肇、共演楠侑子、葉山葉子他
unnamed.jpg昔田舎の映画館にやってきた映画で、怖くて画面を見ることができなかった映画((笑)。こんなのは他にない。中学生のころだったか。その後もう一度見たいものだと思いながらできなかった。何しろビデオが全く出ていなかった。一つだけイタリア語のヴァージョンのものがあっって、買ってみたのだが、流石にわからん。

久しぶりにみて気づいたのだが、この映画はかなり詰め込んで作られてる。時間が81分と短いのだが、それでもやたらにいろんな事件が起こり、説明的な部分がない。途中には、戦時中の生体解剖のこととか米軍捕虜のことまである。ほんの一瞬だが。墓とかも出てくるし。捕虜の生体実験の話しでも出してたのか。そういえば共演のリストには外人の名前が3人出てたが、、どこにいたんだろう。写真かなあ。当初の予定とはちがったのか。

役者はみんなよくやっていたと思う。熱気が違うねえ。とりわけ、霊媒師役?をやった鈴木光枝。さすがは劇団俳優だわ。こんな演技が舞台ではみれたのか、って感じ。行った事はないが。

ネタバレになるが、最後、和子の自己犠牲によって呪いは解け、せむし男もこの屋敷から消えていく。ここはなかなかいいとは思うが、もっとこちらを強調してほしかったなあ。難しiいかもしれんが、再映画化とかむりかねえ。

池袋、新文芸坐にて。しかし、この映画館綺麗で良かったなあ。椅子も大きく座りやすい。久しぶりの映画だった。

終わってから気づいたのだが、この映画、Amazonで見れるんだ(笑)。これのがしたらもう見れんぞと思って行ったのだが。




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テーマ : ホラー映画
ジャンル : 映画

「山の分校の記録」1959年~1960年頃の田舎の記録他

これは、1960年頃のNHKの記録なんだが、私にとっては、当時の他では見られない記録である、ああ、そういうのあったなあってのが、いくつも出てくる。この時代の記録はあまり見たことがない。実は当時、1959年というのは、週刊漫画雑誌が発行された年なのだが。


偶然同じ、1959年の集団就職の映像


これはもう少し前の、56年の記録


時々思うのだが、60年代50年代の田舎に赴任した教師の人達のことはもっと考えてやってもいいのではないのか。彼らはなんの楽しみもない所で時間を過ごしたのだ。ラジヲだけが楽しみだった。今の過ごし方とは全く違う。田舎の一つの集落に入ると、通常は抜け出せない。そこで数年を過ごす。それが延々と続くのだ。まるでそんな犠牲はなかったかのように思われているが実際は違う。

テーマ : 小学校
ジャンル : 学校・教育

「宇宙戦争」(53年)、視聴、最近はこのてばかり

なんだか、時代の雰囲気に合いそうなものばかり(笑)。

もう70年もまえのものだが。かなり好きな映画。昔のSF映画としては良く出来てるし、なんといっても円盤のフォルムが良い。このデザインは今まで見た中では最高の一つ、円盤に限らず。これは昔、手塚治虫が漫画に使ってたな。まあ、特殊効果の面では今とは比べられないから、そういう点はしょうがないが、それでもそんなにおかしくはない。昔の外国の映画の特殊効果ってのはかなり拙劣だった。日本人はゴジラ関係でかなりいいものになれてるので、ちょっとそれはないだろうってのが結構ある。

ブラッドベリの「華氏451度」の映画版だったか、鉄道が、おいそれどう見ても模型だろうってものだったし。どう見ても模型、というよりおもちゃ。おもちゃが走ってるだけじゃん、って感じ。「惑星ソラリス」の未来の道路って、日本の首都高速(日本橋辺りだったか)そのまま走ってるだけ。それはないだろう。未来じゃないし。プライドはないのか。因みに私はこの映画は嫌い、最悪に近いぐらい嫌い。最悪は、2001年宇宙への旅(笑)。まあんまりこんな事書いてると変人だと思われるので止めとくが(もうおそいか)。

あとこの映画の結末。まあ有名だからいいだろうけど、細菌によってやられる。もちろんこれはHGウエルズのアイデアだが、よく見つけたね。核など人間の対抗手段がすべて尽きてしまってから、効果が現れる。他星人に効果がでるか知らんが、何もないはずはないな。私も、自分の「ufo目撃体験」(→サイト)の中で書いてるが。だから、他星人と同じ場所であったりすることはないだろう。しかし、これに関しては、「インデペンデンスデイ」で更に効果的に使われていて笑った。「ウイルス」ね。エリア51の話とか、おもしろい。思い出すだけで、笑いがこみ上げる。

あとは、普通に街路での混乱や喧嘩、事故その他が、かなりリアルに描かれてる。人々の逃避行の状態とか、軍隊の場面とかも結構いい。核を落とすのは、YB49という試験制作された、全翼の爆撃機。当時2機だけ作られたものらしい。それの実際の飛行場面を使っている。ハルという監督だが、なかなかSFマインドに溢れているし、監督としてもうまかったと思う。もう一つ「タイムマシーン」てのがあってこれもかなり好き。最後、主人公が未来に旅立ったあと、召使いが屋敷のあかりを消して行くシーンとか。








テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

「復活の日」視聴

アマゾンで映画とか見れるのしってたけど、面倒で見ていなかった。昨日たまたまいじってたら、この映画が出てきて、あれっと思ってついみてたら、面白くて全部見てしまった。
小松左京ってのはあまり好きじゃなかったから敬遠していたんだけど。なんというか、サービス精神ありすぎて。

と思ったら、ようつべに。


「イタリア風邪」から始まるってのが面白かった。南極基地での男女問題とか。
まあ、しかし、あんなには広まらんとは思うが。黒死病でさえ、3分の1だったかな。

しかし、80年ころの潜水艦、あるいは原潜ってあんな船の形してたのかな?
円錐形だったと思ったが。大砲も出してるし。


テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

”アリータ・バトル・エンジェル”・・・’銃夢’の映画化

早速見てきた。IMAX3Dで。
まあ、とにかく面白い。しかも、原作に非常に忠実。それでいて映画としてよくできているんだから、もう何も言うことはない。
最初の方のエピソードを、アリータの成長(というのか)に合わせて上手くまとめてあって、ああいう所がキャメロンはうまいんだなあ。また原作にはなかったと思うが、火星軍で戦っている時のエピソードもいくつか入っていて興味深かった。

また現実感を与える細部の描写も非常に丁寧で圧倒的。ローラーボールの対戦も迫力満載。かつてベン・ハーで戦車戦で見せた時に匹敵するのかもしれない。とりあえず、あと数回は行くつもり。

2回めを見てきた。普通の3D、吹き替えで。
ま、特に新しいj発見があったわけではないが、ちょっと全体として、端折りすぎかなあ、と思った。ゆっくり見れるシーンがない(笑)。全部が必死になって見てしまう。もとの3時間レベルのキャメロンの原稿を2時間ぐらいにっロドリゲス監督がカットしたらしい。まあ、しょうがないかなあ。ローラーボールのシーンは、案内というか解説が古舘伊知郎がやっているんだが、あんまり乗っていない感。

全体としては、このアニメの進行に似ていた。以前見たときはよく分からなかったのだが、映画のあとならよくわかる。また、映画自体がこのアニメを取り入れてるらしい。これにローラーボールのシーンを入れた感じ。



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テーマ : 2019年映画感想
ジャンル : 映画

木城ゆきと『銃夢』映画化と各種シリーズ

マンガ『銃夢』(Gunnm)がついに実写映画化され今夏には上映されるらしい。映画化権はかなり前にキャメロンが買っていたのだが、なかなか製作には至らず、訴訟対策の為のものかと言われていたが、昨年辺りから作られていて、ついに今年上映になった。製作脚本はキャメロンだが、監督は別の人。キャメロンはアバターの続編製作で忙しいとか。
予告編

おもしろそうdな、12月に伸びるらしいが。
なんとなくアメコミ風なのが引っかかるが(笑)、まあしょうがないか。目がやけに大きいが、これはマンガのイメージを出すためにCGでやってるとか。

本編は20年以上も前に完結していて、私はそれは読んでいた。9巻本で。しかし、その後発行された愛蔵版の6巻本では、結末部分が変えられたらしい。作者にとっては不本意な終わり方をしたために、無理やり結末を作っていたとか。その後”Last Order"編を書くに際して変えたらしい。しかし、私はあれがすきだったのだが。あの泡に包まれて宇宙空間に出撃していくシーンは、今まで見たSFマンガやアニメの中では最も印象的なものの一つ。どう変えられたのかは知らない(笑)。

このマンガの背景は、wikiを引用すると、
>舞台ははるかな未来、何本ものパイプラインによって天上に繋ぎ止められている空中都市「ザレム」の真下には、ザレムの下部から吐き出された廃棄物の山があり、これを囲う形でゴミを再利用して生きる人々が「クズ鉄町」を形成していた。物語はこの絶望的に荒廃した街から始まる。

天から下がった支柱の末端にぶらさがった格好のザレムの真下には、ザレムから排出されるゴミやスクラップが堆積して山をなしていた。クズ鉄町は、その名の通りザレムの屑に群がるようにして集まった者たちが、スクラップを再生して利用し、独特の工業文化を支えていた。この世界には、その苛酷な生活環境によって狂ったように進化した、極めて高度なサイバネティクス技術が栄えており、人体をサイボーグとして改造することが一般化していた。

ある日、クズ鉄町でサイボーグ専門医を開業しているイド・ダイスケは、スクラップの山から、奇跡的に脳髄が良好な状態に保たれている少女型サイボーグの上半身を掘り出す。彼女は頭部と胸部しか残っておらず、イドの医療によって意識を取り戻しはしたものの、あまりに長い間休眠状態にあったからか、過去の記憶をすっかり失っていた。自分の名前も分からない彼女に、とりあえずイドは前に飼っていた猫の名前を拝借して「ガリィ」と名づけ、失われた腕や足など体の代用品を与えて育て始める。


まあ、こんな感じで話は始まる。各種のバトルがあり、最後には、ザレムの秘密が明かされる。
これが本編の内容で、映画では多分、この辺りが使われると思う。

しかし、その後各種の続編が作られた。

☆銃夢外伝、4編
☆Last Order 編、全19巻
☆火星戦記
(現在連載中で、今は第6巻かな)

マンガ本20数冊とか言ったら、結構な分量になる(笑)。まだ少ししか読んではいないが、想像力に溢れ、絵も、そして画面構成もなかなかのもの。改めて感心してしまった。マンガなんて久しぶりに読んで、カンを取り戻すのにちょっと時間がかかった(笑)。あれは一定の慣れが必要。

Last order編は主にその後を、火星戦記jは過去を描いているようだ。火星戦記の方は孤児や身体障害の少女を集めた施設のシーンから始まっていて、私はこの手のは弱いので、ちょっとパス(笑)。

外伝では、「聖夜曲」には参ったな。ちょっと落ち込んでしまった。かつてSF小説をよんでかなり来た事があったが久しぶりにその感覚に落ち込んだ。体と心の分離という、SFでは昔からあるテーマだが、いきなりの衝撃。読まなきゃ良かった(笑)。

この人はなかなかおもしろいセリフも書く。Last Order 編、第1巻、p104

>この子らには分かっているのだろうか・・・?
>脳が生身でも人はたやすく操り人形や野獣になってしまうことを?
>矛盾や葛藤に背を向けた時人は自分を見失う
>「人間」とは...たえまなく揺れ動くある「状態」にすぎないということを?


そうだよね。ある固定した観念に精神が囚われたら、そいつはもう人間ではない。一定のプログラムを実行するロボットでしかない。私が、サヨクってものを嫌いな最大の理由。


このマンガは前にアニメ化されている。二種類あるらしいが。


こちらではかなり興味深い対話が行われてる。


>

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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

スターウオーズ/最後のジェダイ・・・ちょっとネタバレ

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中々面白かった。少しばかりというか、かなり感動。まあ、大きなストーリーの終わりという意味で。EP9がどうなるのかは分からないが。

ただ、テンポがいまいちだったかな。カットしてもいい部分があったと思うんだが。最後の辺りは、時間経過の面で多少疑問があったが。編集の問題かもしれない。それでも、なかなかよかった。

ま、あまり書くのもなんだし、愉しめば良いものだから、少しだけ。


・前作同様、最初の三部作を思わせるシーンがいくつかある。ま、有りすぎな感も。
・帝国側リーダーの周りの赤備えのガードがかなり強い。中には鎖鎌みたいなのも。
・カイロレンはかなり動揺するが、強力。
・あだ名が「子豚ちゃん」とかになりそうなちょっとブな女の子が結構活躍する。
・FINNの役がかなり馴染んでいた。
・特攻が2回ある。
・女性がやたらに上の座にいる。
・次回で、レイとカイロレンの対立は決着するのか。



あとストーリーと直接は関係ないのだが、爆発などで宇宙空間に投げ出された人間が、どれだけ命を保持できるのか、という問題が。宇宙空間から回収するシーンがあるのだが。まあ、ある程度気体があれば、なんとかなるのかもしれないが。分子はランダムに動きながら拡散するのだろうから、直ぐに真空に成ることはないのだろうけど、どこまで持つのか。今までにも宇宙船の爆破シーンは散々あったことだし、若干の疑問はある。

かつて「2001年宇宙への旅」で、宇宙船から閉め出された宇宙飛行士が、宇宙服を着ずにポッドから宇宙船内に戻るシーンがあったわけだけど、あのときからの疑問なんだが。あれは船外に閉め出されたポッドから手動で出入り口のハッチを開き、一瞬の内に宇宙船内に戻り、ハッチを閉めて空気を充たす、ということで生きながらえたのだが、まあ、それは分かる気もするが、今回のはかなり長時間外部にいたからね。ま、どうでもいいようなものだが。

しかし、初期三部作から見てきて、一つの終わりを迎えて感慨深いものがある。ただ、「最後のジェダイ」というタイトルはちょっと違うと思うんだが。決していなくなるわけじゃないのだが(笑)。ヨーダは相変わらず、倒置法で話すんだな(笑)。

テーマ : スターウォーズ
ジャンル : 映画

「ブレードランナー2049」、更に進化した物語と映像(ちょっとネタバレ)


DNHlv5RVQAATKYc.jpg予想を上回る内容だった。二番煎じになってない、独創的な内容、映像、また演技であった。こういうのも珍しいのでは。ただし、物語は重く長く、難解で鬱陶しい(笑)。スーパーマンものの方が気軽でいいかもと思ってしまった(笑)。前作に興味ない人は見てもしょうがないだろうな。評価が意外に低いのはまあ、理解できる。前作だって一般的な評価は低かったのだ。のちにカルト的になるが。ちなみに私は最初からのファンでしたが。これもSF映画史上の傑作と言われるようになるのではないかな。私の中では、エイリアン2,パシフィック・リム、スターウォーズシリーズ(旧3部作)、オブリビアン、スタートレック映画一作目、そして古い時代に作られた、タイムマシン、宇宙戦争などとならぶ傑作になる。ま、異論はいくらでもあるだろうけど。

ストーリーは、ちょっとどんでん返し的な内容があるので、あまり言えない。レイチェルが関連してる。そっくりさんが出てきたりして。あの手の人が好きな人見るべし(笑)。スターウォーズでも、レイア姫のそっくりさんを出してたなあ。あれは違うと直ぐに分かったが、こちらはほんとにそっくりさん。勿論年代が経ってるので同じ人ではあり得ないのだが、何か違うところはどこか、と探してしまった(笑)。聞くと合成映像らしい。声は本人だとか。しかし、ハリソン・フォードはスターウォーズもそうだけど、こういう画期的な作品に出演して、さらに数十年後という設定の続編に出れるんだから、役者冥利につきるだろうなあ。前作ではやるのを嫌がってたという話もあるが。

本編が2時間44分ととにかく長いのだが、一瞬も目を離せなかった。とにかく映像もいいし、演出、演技もいい。現実に引き戻されることなくドラマの世界に引き込まれる。先が読めない内容で、SFはこうでなくてはいけない。予定調和的、ありそうな結末のものはいらない。ただ、ちょっと詰め込みすぎな感はあるが。疑問点を残したままストーリーが進んで、どうなってるんだろうと思うのだが、最後には収束する。ま、それでも1回ではちょっと足りないかな。もう上映も終わりかけてるけどもう数回見たい感じ。しかし、うっかり見逃すところだった。ビデオでもいいんだろうけど、一応、前作へのレスペクトとして見に行った。

ま、この手のディストピア、アンチユートピアの作品はよくあるんだが、実際には全くそうはならないと思う(笑)。これは想像上の話だからこうも極端になるんだが、実際には社会の進歩は遅々としたもので、全く進歩らしい進歩なんてないだろう。そもそも、進歩しないといけないというのが、勝手な思い込みであって、まあ、社会制度がよりましになる程度で十分だろう。革命とかバカの妄想(笑)。20世紀の未来予測はあらゆる面で大幅に間違っていた。例えば、60年代に作られたSF的な作品では、80年代には木星旅行とかやってたし。2001年宇宙への旅もその同類。あるいは「1984」のよううな政治体制とか。実際にあるのは、北朝鮮や中国のようなロクでもない独裁体制だ。あのような整備された、ある意味合理的な体制など存在しない。

科学技術以外でも、例えばクラシック音楽では、無調音楽、12音音楽なんてのがあって、調性のない音楽が盛んに作られた。あるモチーフがあったとして、その音符を逆に並べたメロディ(逆行形)、上下逆さまにしたメロディ(反行形)なんてものを組み合わせてフーガにしたりしていた。それ自体はそれはそれで面白かったわけだけど(バルトークの「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」など)、音楽界全体がそうなるわけではなかった。未来の進化した人類はそういった音楽を楽しめるんだろう、とか思ってたものだったが(笑)。ジャズでも60年代にはコルトレーンやオーネット・コールマンなんかのフリージャズが猛威を振ったが、それ以降は静まってしまう。人間はコンピューターではないからね(笑)。肉体としての耳や目で受け止めてるわけで、そこまで極端になることはできない。聞いて心地よい音楽は、一定の限界がある。一言で言えば、DNAに支配されている。それが人間の感覚の限界になるl。

(11/14追記)
2回めをIMAX3Dの劇場で見てきたが、やはり面白かった。ただ。3Dの必要はないが。高いのには参った(笑)。
暗く重い話が2時間40分続いて、ユーモアも笑いもまったくない。濃密な複雑な描写が続く。しかし、ずっと惹きつけられる。例えるとドストエフスキーの小説みたいな。和らいだシーンや、慰められるシーンもあまりない。出て来るレプリカントが一撃のもとに破壊されるシーンが幾つもある。全く躊躇もなく。それまで人間風に行動してたのが、不要になると即座に射殺される。登場「人物」も、人間、レプリカント、バーチャルリアリティの映像、と3種類あって、複雑に絡んでいる。多くが途中でいなくなる。しかし、物語は感動的で、最後には拍手をしたくなった。こんなのも珍しい。

見てて思ったのは、カメラがいいのかなと。映画通風にいうと、キャメラか(笑)。構図がどれもいいし、明暗の使い方も上手い。見ててあきないのは、その要素が大きいのかもしれない。また役者の演技に緩みがまったくないのもあるし、それをしっかり撮影している。あまり説明的なセリフとかなくて、表情で説明を代用してるような面があった。それは1回みただけでは把握できないと思う。二回目に見て、やっとこの表情はその意味だったのかと気がつく場所がいくつもあった。表情での演技が上手い役者を揃えたのかな。ハリソン・フォードもそういう意味で良かった。

もう一つ、パンフにあった事だが、あまり合成映像は使わなかったらしい。グリーンスクリーンをバックに演技するのではなく、実際にセットを組んでそこで演じたらしい。やはりそれなりのリアリティが出るのだろう。SFの場合、話し自体にリアリティがないのに、さらに演技まで合成でやると何か虚ろな雰囲気になる。スターウオーズの新三部作(EP1-3)なんかそのいい例かもしれない。また小道具もミニチュア使ったり、やつれ感をだしたりしてリアリティを出していた。

あまり言われて無いことかもしれないだろうが、この物語には、キリストになぞらえてる部分があると思う。パンフレットには確か書いてなかったと思うが、その暗示があると思った。あまり詳しくは書けないが、途中に出てくる写真がそのイメージに見える。人によっても違うとは思うが、私は見た瞬間に、それはキリストだ、と思った。また別の理由としては、キリストを「万軍の主」とも呼ぶが、それに近いセリフもある。あと、「青い衣服」を強調してる所とか。キリスト教会の聖画像においては、キリストやマリアは通常青い衣服を着ているらしい。あの「風の谷のナウシカ」でも、「そのもの蒼き衣をまといて金色の野に降り立つべし」なんて予言のセリフがある。これも救世主の意味を含んでるだろう。

印象的なセリフ。
「この世界は壁で安定を保っている。壁がなくなれば、戦争になる」
「大義の為に死す、それこそ最も人間らしい行為ではないか」


あとちょっと面白かったのが、50年代60年代の音楽映像の利用。プレスリーやシナトラなど。面白いシーンだった。別の映画だが、予告編でも当時のロックとか使ってるのがあった。最近のはやりなのかな。ビートルズやツェッペリンもあったし、ザ・フーのマイ・ジェネレイションを使ったのもあった。タイトルは忘れた(笑)。「キングズマン」だったかな。

これはもう一度ぐらいは見たいな(笑)。もう上映も終わるようだが。気づいてない部分が多分まだあるはず。最初の方に出てくる花の意味に、二回目でやっと気付いた。お恥ずかしい話なのだが。

続く





テーマ : SF映画
ジャンル : 映画

映画「ダンケルク」@木場IMAX2D(ネタバレ)・・・戦場の冷静な描写

ちょっと異色の映画なのだろうと思う。ドキュメンタリータッチで、戦争の様相を冷静に描く。ドーバー海峡を渡って逃げようとするイギリス兵の集団、空でドイツ機と戦うパイロット、救出に向かう民間のプレジャーボートの乗組員、三様の場面がストーリー的にはほとんど噛み合うことなく、別個に描かれる。そのなかであえて主人公と言えるのは、イギリス兵の集団の中の人物だが、特別に活躍するわけではなく、共感を呼ぶ役割もしていない。むしろかなり小狡く立ち回る人物でとして描かれる。他の兵士同様のレベルで、英本土に帰ろうと必死なのだ。パイロットも特別な描かれ方はしていない。あえて言えば、民間船の船長が、国民としての義務を淡々として果たそうとしてるのが、好意的に描かれる。

描写は相当にリアルである。広い砂浜に大勢のイギリス兵が列を作ってじっと待ってる。そこにドイツ機の空襲が時折あり、そのたびに死傷者がで、それを埋葬したり、タンカで運んだりする。桟橋の上に足の踏み場もないほどに密集したイギリス兵がいて、そこに爆弾が投下され、銃撃がある。どんな特撮なのかしらないが、かなり激しい描写になる。救難船に乗り込んでも撃沈され、また大勢が死に何人かが救出される。流れた重油に火がついて辺りが火災になったり。海に浮かぶ兵士が助けを求めてボートの近くに行くが乗るのを拒絶されたりする。

戦争映画といえば必ずある銃撃戦とか戦車同士、艦隊同士の戦いはない。ドイツ兵はほとんど出てこない。兵士の目から見た戦争の様相であるのだろう。ただ、戦闘機同士の戦いはあって、その空中戦がIMAXの広い画面で見れるのが面白かった。シミュレーションソフトみたいなノリの映像。スピットファイアが活躍するのだが、本物かも。海面に着水してパイロットが中で動いてるのを上から撮ってるのとかあるんだが。まあとにかく空襲の威力の大きさは十分に描かれる。

ただ、編集があまり親切でなくて、続き具合がよくわからなかったりがある。顔の区別が付きにくいのは私だけかもしれないが(笑)。あまり特徴的には描いてないのも従来の映画からは外れてるかもしれない。エンディングも映画的なカルシスはない。ただ、必死に帰ってきた兵士が乗ってる列車に民衆が嬉しそうに酒を差し入れてる程度で、帰還の喜びが表される。まあ現実はその程度だろうなあ。実は、ちょっと妙な描写もあることはある。ま、これは人によって違うかもしれないから書かないが。

予告編は、まず、ブレードランナー2049,これは面白そうだったから見るだろう。ハリソン・フォードがもの凄く老け役をやっていてちょっとショック(笑)。スターウォーズの次作、まこれも当然見る。しかし、いっちゃ悪いが、あの黒人の主人公は全然感情移入できないな。現実に引き戻される。他に適当なのはいなかったのかね。あと、猿の惑星の続編。いい加減にやめたらどうだろうか(笑)。一作目だけで十分。それから例のスーパーマンとか色々でてくるような奴。あんなの面白いのかなあ。見る気はないが、二作紹介されていて、どちらも昔のロックを使っていた。ツェッペリンの移民の歌と、ビートルズのカム・トゥゲザーだったかな。移民の歌はなかなか良さそうな使い方をされてた。しかし、アメコミなんて理解不能。宇宙一強いのを1万人ぐらい作って戦わせたらどうだろうか。とにかくシリーズものばかりだな。

ましかし、ダンケルクは重いなあ。描写がリアルでかなり来る。そして沈んでいく。ドラマとしてではなくて、細部の描写なんだが。ちなみに、私はイギリスに行った時、フランスに渡るのに連絡船を使った。ユーロスターじゃなくて。理由は、ダンケルク撤退や、ノルマンディー上陸の時の兵士の感覚を感じてみたかったから。これはほんと。白亜の崖も見れた。HPの方でも出しているが、その時の写真。
hakua.jpg
この映画の最後にも出てる。
このフェリーに乗るには、ドーバーの町の停車場から桟橋に行くバスに乗る。私が行った時はそのバス会社は3社あって、どれに乗ろうかなとウロウロしてたら、そこにいた青年が、私がどうしていいか分からないんだと思ったらしく、勝手にバスの運転手と話をつけて、これに乗れみたいな事を言ってきた。ま、素直に従ったが。乗船時間はかなり短かかったような気がしたが、調べると1時間半か。カレーの町のレストランでは、釣り銭を誤魔化されたが、ま、日本人はチップの習慣がないから、その分かな。カレーからダンケルクは近いので行こうかとも思ったのだが、たしかあそこはかなり不便な地だったと思う。簡単には行けなかったような気が。いま調べたらそうでもないみたいだが、私が行った時は90年代だったから事情が変わったのかもしれない。

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ジャンル : 学問・文化・芸術

「ターミネーター」復活上映@立川シネマシティ、「銃夢」映画化など

立川のシネマシティで、タ-ミネーター初代の復活、爆音上映をやっていたのでみてきた。以前も「パシフィック・リム」で行ったが。このターミネーター初代は中々好きな作品。SFマインドに溢れてるのと、人間の弱さ、はかなさ、切なさが、機械の圧倒的な破壊力に対比して描かれていて印象深い。恋愛映画としてもなかなか良い。低予算で作られたのが分かる面があるが、多分これをリメイクしてもこの雰囲気はでないのではないかなあ。出演者たちのちょっとした表情がなかなか得られないのではないかな。ただ、ターミネーターが現代に現れた時に、スナックみたいな所に裸で入っていって、そこの女性が、ワオ、みたいな表情をするところがあったはずだが、カットされていた。なんであそこをカットするんだろう。と思ったが、あれはターミネーター2だったか。

今回見直して、ヒロインのリンダ・ハミルトンの演技が中々いいのが分かった。カイル役のマイケル・ビーンも適役の印象を与えるし、殺戮機械に徹する(笑)シュワルツェネッガーも中々凄い。表情を動かさないからね。マイケル・ビーンはエイリアン2でもいい役を演じてたが。ターミネーターは2からあまり面白くなくなると思うのだが。エイリアンは3が何これって感じ。なんなんだ、あの追っかけっこは。あれ作り直してくれないかなあ。4は気持ち悪くてみれない(笑)。あのてはダメ。ターミネーターは1がベスト、エイリアンは2。異論は認めない。

ま、とにかくエイリアン2は非常に好きだ。愛してるといってもいいくらい(笑)。当時、エイリアン2のノーカット版というのが、レーザーディスクの輸入盤で売られてて、2万円以上したが買った。植民者達があの卵を見つけるシーンがあるやつ。勿論字幕なんか出ない。ところがその数ヶ月後、テレビでそのノーカット版が放映されて呆然とした(笑)。それはないだろうと思ったが。

ターミネーターの上映前に、エイリアン1の前日譚の映画の宣伝をやっていた。以前に「プロメテウス」というのが作られたが、その続編らしい。プロメテウスは毀誉褒貶というか批判が強かったようだが、ま、私は期待もしてなかったし適当に楽しんだが。これの続編にあたる「エイリアン:コブナント」というのが9月かに上映されるらしい。あの生き物の幼生が大量に出てくる感じ(笑)。ちょっとおもしろいかもしれない。あれは気味が悪いというよりは、ちょっと愛嬌があるし(笑)。


☆ 「銃夢」の映画化など

かなり前にキャメロンが映画化権を獲得していたのだが、ずっとそのままにしていた。著作権訴訟に備えてのものかと思われてたようだが、今年はじめの時点ですでに撮影が行われていたようだ。キャメロンは製作の方で、監督ではないらしいが。原作は幾つものエピソードがあってかなり長い。噂では今でも続編がどこかの雑誌で連載中だとか。どこの雑誌だか知らないが(笑)。本編の方はすでにだいぶ前に終わってるとは思うのだが。最後は、主人公たちが泡を身にまとって宇宙空間に出撃するシーンだったと思うが、どう処理されるか期待している。

キャメロンはアバターの続編を予定しているらしい。彼の作品はタイタニックを含め大体は気に入ってるのだが、アバターはちょっと?だった。人類とあの宇宙人との関係は、まさに白人と他人種との関係になるわけで、狙いはとてもいいとは思うのだが、何かバランスを欠いてた。脚本の練りが不十分だったような気がする。前半で金を使いすぎたのかもしれない。最終決戦を省略してたし。ま、アバター2が出れば勿論見に行くが。



テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
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